「守山いちごフェア」が9月28日、市内各地で始まった。主催は守山商工会議所(守山市吉身)。
会議所では「イチゴを一年中味わう」ことをテーマに「モリヤマ ストロベリープロジェクト365」を実施。市内9店舗で、旬の時期に収穫したイチゴをフリーズドライにして、粉にした「イチゴシーズニング」を使ったメニューを提供する。
会議所の田中直子さんは「守山にはイチゴ園が4園あり、おいしいイチゴの産地でもあるが、食べられる時期が限られている。旬の時期以外にもイチゴを味わってほしいと思い企画した」と話す。
「いちご牛乳ソフトクリーム」(300円)を提供する河西いちご園(守山市立田町)の代表・夏吉ゆり子さんは「イチゴは冬から春にかけて一気に実り、たくさん収穫できるが、どうしてもさばききれず、廃棄にすることも。もちろん、旬の時期にそのまま食べるのが一番おいしいが、フリーズドライにすることで、イチゴを無駄にすることなく年中味わえる」と話す。牛乳にもこだわったソフトクリームは、あっさりしていてイチゴの味と香りが楽しめるという。
「守山産いちごのレアチーズケーキ」と「守山産いちごのブリュレ」(各540円、食事とセットで324円)を提供するオウミデゴハン(守山市水保町)の店長・木下純子さんは「以前から地元農園の果物を使っていたが、人気のイチゴを一年中提供できるのがうれしい。香料とは違いイチゴの風味、香りがちゃんとする。守山のイチゴの価値を上げたい」と話す。
Cafe je Jardin(今宿町)ではイチゴのダッチベイビー(850円)を提供する。オーブンで焼いた熱々の生地にイチゴのコンポートとソース、守山産イチゴのシーズニングをかけてアイスクリームをのせて食べる。同店店長の木田吉明さんは「イチゴは年齢性別問わず人気。スタッフからの評判もいい」と話す。
ほかにも、イチゴ入りパンや焼きドーナツ、ラムネ、ホットドリンクなどが各店で提供されている。
田中さんは「『守山いちご』のブランド力を高めたい生産者と飲食店を商工会がつなぎ、お客さんが来店することで、市内がもっと盛り上がってほしい」と期待を寄せる。
11月25日にはモリーブ(守山市播磨田町)で「守山いちごスイーツサミット」を開催する。