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栗東で陶芸家塩谷良太さん作品展 握手を作品にするワークショップも

「握手の痕跡」を形に残すワークショップ「ひとてま」

「握手の痕跡」を形に残すワークショップ「ひとてま」

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 焼き物を用いて造形表現を行う塩谷良太さんの作品展「かたちに、かたちのないもの」が11月24日から、栗東芸術文化会館さきら(栗東市綣)で開催される。

塩谷良太さん

 同館では2016年から地域住民が気軽に美術に触れる機会として、展示とワークショップを同時に体験できる「さきらあーとパーク」を2年ごとに実施。第2回として「塩谷良太展」を開催する。

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 塩谷さんは茨城県を中心に活動している芸術家で、7月から9月にゲストアーティストとして陶芸の森(甲賀市信楽町)に滞在。同展では、2015年から「物腰」というテーマで制作している作品などを展示。過去作品とともに、今夏に陶芸の森で制作した新作も展示する。

 塩谷さんは「作品の周りをうろうろして、人のような物のような作品と対峙し、『物腰』とのやりとりを通して自分を省みる時間を持ってほしい」と話す。

 24日、12月2日にはワークショップ「ひとてま ~つくって、つながる」を実施。粘土を手に持ち握手をすることでできる形を焼成し、作品にするワークショップで、人と人との関係を「握手の痕跡」として形に残す。出来上がった作品「ひとてま」は、箸置きとして使うことができる。

 塩谷さんは「東日本大震災の後、柳津温泉街に一時避難した葛尾村の皆さんが温泉街を離れる時に、街の人と粘土を手に握手をしてもらった。焼成し、希望の色に塗って箸置きにしてプレゼントした。皆で何かを作れるという体験は、充実感を得られて意味のある現場だった」と話す。

 同館の原寛紀さんは「滋賀にゆかりの深い陶芸という美術分野において、未知の可能性を発見する機会となってほしい」と話す。

 開館時間は9時~22時。月曜休館。入場無料。「ひとてま」ワークショップは一組600円。12月2日まで。