Bリーグ滋賀レイクスターズは3月23日・24日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で琉球ゴールデンキングスと対戦し、23日は勝利、24日は惜敗した。滋賀は12勝37敗で西地区5位。Bリーグ全体では18チーム中16位。B1リーグ残留へ向け戦う滋賀を応援しようと連日3000人を超える観客が来場した。
西地区1位の琉球との対戦は、両日とも最後までどちらが勝つか分からない試合展開となった。23日は、昨シーズンまで滋賀に所属していた琉球の並里成選手のゴールで幕を開けたが、ヘンリー・ウォーカー選手のバスケットカウントや3ポイントシュート(3P)などで得点を重ね、6点リードする。その後も滋賀が得点すれば琉球が得点するシーソーゲームとなった。
滋賀は、琉球のフィジカルなディフェンスにも対応してファールを誘い、19本のフリースローを得て、そのうち17本決めるなど、確実に得点を重ねた。全員が身長2メートル以下の「スモールラインナップ」となった滋賀が、アレン・ダーラム選手を中心にディフェンスリバウンドで上回る。4Q残り4分50秒で並里選手が得点し、2点差まで詰め寄られるが、残り4分33秒と4分1秒、狩野祐介選手の連続3Pが決まり、8点リードする。琉球の猛攻を受けるが、伊藤大司選手が積極的に選手に声を掛け、最後まで守り切り、81-78で勝利した。
滋賀のショーン・デニスヘッドコーチは「先週土曜の富山戦で恥ずかしい試合をしたが、翌日には負けはしたが挽回できた。そこからいいパフォーマンスが各自できている。今日は特に4Qにいいディフェンスができた。残留へ向け、何試合勝つという目標もあるが、チームとしてはよりいいバスケをしていくことが大切」と話した。
24日はウォーカー選手に代わり、ガニ・ラワル選手が出場。前半、早いパス回しからフリーの選手を作り、狩野選手や中村功平選手、ダーラム選手の3Pで得点を重ね、49-34と15点リードして折り返す。後半、ディフェンスの強度を上げてきた琉球に対応できず、狩野・中村両選手共にシュートを打つことさえできずに失速する。対する琉球は岸本隆一選手が後半だけで13得点するなど活躍。4Q開始すぐの並里選手のゴールで同点に追いつかれる。日本人選手が得点できない中、ダーラム選手が一人気を吐き残り48秒で1点差まで詰め寄るが、残り29秒並里選手に得点され万事休す。73-78で敗戦した。
デニスヘッドコーチは「前半はボールを共有して攻められたし、ディフェンスもシステム通り遂行できていた。後半は一転、ボールが止まってしまった。前半11アシストが、後半は2アシスト。これが全てを物語っている。勢いづいた琉球を止めるのは簡単ではない。自分たちの立ち位置をよく理解し、全てのプレーで全力を尽くさないといけない」と話した。
3P、2P共にシュートを全部決め、10得点の中村選手は「前半良かったのに負けてしまったのは悔しい。個人的にここ数試合の出来が悪かったので思い切ってプレーしようと思っていた。前半は良かったが後半はだめだった」と振り返った。