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叶 匠壽庵で新作かき氷「あら川の桃」 日光の天然氷生かす味に

「氷室守」あら川の桃

「氷室守」あら川の桃

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 日光の天然氷を使ったかき氷「氷室守(ひむろもり)」の新商品「あら川の桃」が6月15日から、和菓子屋「叶 匠壽庵」の2店舗で提供されている。

桃のかき氷にアールグレーシロップをかけて食べる

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 日光市の「四代目徳次郎」が生産した天然氷のかき氷の上に和歌山県紀の川市の「あら川の桃」を使ったソースをかけた。「叶 匠壽庵の寿長生の郷(すないのさと)」(大津市大石龍門)と草津店(草津市渋川)の2店舗限定で提供する。

 天然氷を生産しているのは全国に5軒で、日光には3軒のみ。「四代目徳次郎」は山の清水を一日中日の当たらない山の間にある氷池で自然の寒さで時間をかけて凍らせる。雪が降れば氷を守るために徹夜で雪かきをして、雨が降れば氷を割って初めからやり直しするという昔ながらの製法で作った氷で、透明度が高い。

 同社広報の堀真規子さんは「天然氷の存在を知った叶匠寿庵社長の芝田冬樹が何度も通い、『四代目徳次郎』の氷を使いたいとお願いして実現した」と話す。天然氷を守りたいとかき氷に「氷室守」と名付けた。

 昨年冬に同社の和菓子職人が現地に出向き、氷の切り出し作業に参加。実際に作業をし、「四代目徳次郎」の氷への思いを聞き取り、氷に合うシロップ作りを始めた。甘みがあって軟らかい「あら川の桃」の果肉ソースと、甘酸っぱいスモモのソース、桃本来の甘さを引き出した桃ソースの3層になっていて、桃に合うアールグレーシロップをかけて食べる。

 寿長生の郷で育てた城州白梅を使ったかき氷(寿長生の郷でのみ提供)や「あまおう」イチゴを使ったかき氷も提供している。

 寿長生の郷の営業時間は10時~17時。水曜定休。氷がなくなり次第終了。

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