「100年に一度開花する」と言われているアガベ・マクロアカンサが7月4日、植物屋HATONE(守山市水保町)の店頭で開花した。
アガベは「センチュリープラント」と呼ばれ、100年に1度開花すると言われている。2017(平成29)年の同店の開店時に譲り受け、ビニールハウスで育てていた。2月18日に30センチほどの株の中央から花芽が出現。1週間で40センチまで育ち、その後も成長を続けた。4月には2メートルを超え、ビニールハウスの中では育てられなくなり、店頭に。3メートルの高さまで成長し、花が咲いた。花びらはなく、おしべとめしべだけが空に向かって伸びている。ハチドリなどの花粉を受粉させる媒体が見つけやすいように高い位置に花をつけると言われている。
同店店長の廣政康孝さんは「アガベの花が咲くということは、株自体が枯れてしまうということ。花が咲いてうれしい気持ちと、枯れてしまうのが寂しいという気持ちが入り混じっている。アガベは自家受粉をしないと聞いているが、種か子株ができれば、また育てることができる。種ができてほしいと願っている」と話す。
「梅雨の雨でしおれてしまうかもしれないが、2週間は花を見ることができると思う。珍しい花を見に来てほしい」と呼び掛ける。