商店街の魅力を再発見するプロジェクト「商店街の楽しみかた展」が12月20日~来年2月15日、ほたる通り商店街(守山市梅田町)で開催される。
同商店街は旧守山駅・停車場線から中山道まで500メートルの間にある商店街で、明治時代末期に国鉄(当時)守山駅の整備によって駅前の商店街として栄えたが、1973(昭和48)年に駅舎が移動し、人通りの減少と共に店舗数も減少してきた。商店街理事長の新野富美夫さんは「高度成長期には50店舗ほどあったが、現在は約30店舗。駅前にマンションができても、商店街が機能していない。各店が魅力ある店になり、商店街を盛り上げたい」と話す。
「まちづくり会社」のみらいもりやま21(守山市守山)は、商店街の魅力を多くの人に知ってもらおうと、滋賀県のウェブメディア「しがトコ」(守山市吉身)に企画制作を依頼。1月11日から毎週、旧守山駅・停車場線の歩行者天国を利用して「ほたるマルシェ」を実施する。それぞれ「肉バル」や「イチゴ」「パン」などのテーマを設け、飲食ブースを展開して来場を促す。
商店街を回遊するための仕掛けとして店主に聞いた話を絵や図にする「グラフィック・レコーディング」で店舗の魅力を伝える「グラレコ商店街」や、リアル謎解きゲーム「守山ナゾトキ商店街」を行う。小学生も楽しめる初心者用と本格的な謎解きをする一般用を用意する。グラレコと謎解きゲームを担当する「いろあわせ」(彦根市芹橋)の社長北川雄士さんは「実際に商店街を歩かないと謎解きができないので、各店舗を知ってもらうきっかけになれば」と話す。
チカ守山(守山市梅田町)やうの家(守山市守山)、商店街の各店舗で陶器の絵付け体験やそば打ち体験、ナン焼き体験、コーヒー講座、みそ作りなどの体験プログラムを実施する。
「しがトコ」社長の林正隆さんは「ウェブメディアだが、リアルな場所での発信をしたいと思っていた。赤ちゃんから年配の方まで皆が楽しめるようにプログラムを用意した。『商店街って楽しい』と思ってもらえれば」と話す。