産学連携のプログラム「アクティブ・フォー・オール拠点」(草津市野路東 立命館大学BKCリサーチオフィス)が4月8日、「アクティブ5」エクササイズDVDの無料配布を始めた。
同拠点は、2013(平成25)年に、10年後目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型の研究開発支援「文部科学省革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択され、立命館大学、順天堂大学(東京都文京区)と、オムロンヘルスケア(京都府向日市)などの参画企業が共同で研究開発をしている。
健康寿命を延ばし、QOL(クオリティー オブ ライフ)を高めるために、3世代が楽しめるエクササイズ「アクティブ5」の普及活動や「運動の生活カルチャー化」を目指してスマートウエア技術などの事業化に向けた研究・開発を進めている。新型コロナウイルスの影響で学校の休校、在宅勤務、外出自粛が続き、家で過ごす時間が増えて運動不足になることを懸念して、「健康を推進する拠点として社会貢献できれば」と、エクササイズDVDの無料配布を決めた。
DVDには「キッズ」「一般」「シニア」向けの3種類のエクササイズを収録。運動生理学の知見とダンス指導の観点を取り入れ、スクワットやバランス運動などの5つの運動を紹介している。
同拠点事務局の成瀬真季さんは「子どもの体力低下や大人の筋力低下の予防につなげたい。何より、音楽に合わせた楽しい運動を生活に取り入れてもらいたい。エクササイズはユーチューブでも公開しているが、幅広い世代の人に楽しんでもらえるようにDVDにして発送することにした」と話す。
成瀬さんは「DVDを受け取った人からは、『アクティブ5で体を動かすことを毎朝のルーティーンにしたい』や、『三世代が一緒にできるのがうれしい』といった感想が届いている。アクティブ5を生活に取り入れ、地域・学校・職場など、あらゆる世代で継続してもらえればうれしい。研究結果を地域に還元して、楽しさの共感が生まれることで誰もがアクティブになれることを望んでいる」と話した。
エクササイズDVDはアクティブ・フォー・オールのフェイスブックから申し込むことができる。