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草津のジムが早朝オンラインエクササイズ 元NBAトレーナーが指導

「ブレックファストクラブ」のイメージ画面。中山さんのデモンストレーションと、エクササイズの説明が表示される。負荷をかけることで自分に合った強度でトレーニングできる

「ブレックファストクラブ」のイメージ画面。中山さんのデモンストレーションと、エクササイズの説明が表示される。負荷をかけることで自分に合った強度でトレーニングできる

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 早朝オンラインエクササイズ「ブレックファストクラブ」が4月20日にスタートした。主催はTMG athletics(草津市草津)。

パーソナルトレーニングジムの「TMG athletics」中山さんは滋賀の環境が気に入り、移住を決めた

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 TMG athleticsは、NBAのクリーブランドキャバリアーズでアシスタントアスレチックトレーナー兼パフォーマンススペシャリスト、サイエンティストとして、選手の健康管理、リハビリ、パフォーマンス向上などに従事した中山佑介さんが2019(平成31)年3月に開業したパーソナルトレーニングジム。新型コロナウイルスの影響で2月28日からパーソナルトレーニングを自粛。セミナー、講習会も全てキャンセルとなった。

 中山さんは「3月開催のセミナーをオンラインに変更したとき、『オンラインだから参加できた』という声があり、顔を合わせるからできることもあるが、オンラインだからこそできることがあると気付いた。パーソナルトレーニングがなくなり、自分の生活リズムもつくれなくなってきて、生活を律したいと思い、『ブレックファストクラブ』を始めることにした」と話す。

 「ブレックファストクラブ」は「Win the Morning. Win the Day.(朝を制して一日を制す)」をモットーに朝6時から開かれる30分間のオンライングループトレーニングで、参加者はビデオ会議アプリ「Zoom」で参加する。画面には中山さんのデモンストレーションと、エクササイズの説明が表示される。エクササイズは回数ではなく時間で進行し、それぞれのペースで進めることができる。火曜と木曜はバランスボールとエクササイズバンドを使う。

 中山さんは「Breakfast Club(ブレックファストクラブ)とは、マイケル・ジョーダンが朝食前にチームメイトを集めて行っていたトレーニングに付けられた名前で、ジョーダンは『ただのトレーニングではなく、マインドセットだ』と言っていた。トレーニングは午後でもできるが、あえてほかの人が寝ている朝にする覚悟が必要になる。朝、眠くない人はいないが、眠たさに打ち勝ってトレーニングして一日をスタートさせることに意味がある。自分の生活に合った運動プログラムを作り、運動習慣を身に付けることと、共感できる仲間を作ることが大事」と話す。

 現在、約60人がモニター登録し、10~40代のプロアスリートから運動習慣のなかった人まで幅広い世代が参加している。

 大津市の山崎佳那子さんは「運動不足解消と、生活習慣を改善したいと思い参加した。短時間だが、一つ一つの動きが体に効き、汗もかく。中山先生がとても柔らかい口調で丁寧に指導してくださるので、トレーニングに慣れていない私も無理なく参加できている。早起きすることで出勤までの時間に余裕ができ、生活習慣も変えることができた」と話す。

 千葉県習志野市の家後和志さんは「朝6時から運動プログラムを行うことで、生活にリズムができ、コンディションがとてもいい。たくさんの参加者の方と一緒に運動することで、モチベーションも高まる。Breakfast Clubから始まる一日を継続し習慣にしたら、どれだけ体が変わるか、そして生活の質が向上するかとても楽しみ」と話す。

 中山さんは「ブレックファストクラブを始めて、自分自身もいい一日のスタートを切れている。オンライントレーニングは、人と同じ空間でするパーソナルトレーニングができない今の状況に順応していくチャレンジだと思っている。今後も、オンラインを使って何ができるか模索しながらやっていきたい」と話す。

 「ブレックファストクラブ」の開催は月曜・火曜・木曜・金曜。30日までは無料モニター期間、5月4日~8日は無料トライアル期間、5月11日から有料。料金は5月11日~29日=2,200円、6月=3,300円。

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