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比叡山から若者の未来を照らす光 山本寛斎さん遺作イベント

山本寛斎さんのデビュー作「凧絵」を着てパフォーマンスする歌舞伎役者の市川右團次さん

山本寛斎さんのデビュー作「凧絵」を着てパフォーマンスする歌舞伎役者の市川右團次さん

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 山本寛斎さんがプロデュースしたオンラインイベント「日本元気プロジェクト2020スーパーエネルギー!!Produced by KANSAI YAMAMOTO」が7月31日配信され、比叡山延暦寺(大津市坂本本町)から生中継された。

比叡山山頂から「若者の未来を照らす」サーチライトが照らされた

 山本寛斎さんは国際文化交流を目的に国内外でイベントをプロデュースし、約30年間で370万人を動員した。山本さんは「これからの自分の仕事は未来を担う若者の気持ちに寄り添い、『もっと行け!』と鼓舞し続けること」と位置付け、6月に東京、2021年にスコットランドで国際交流イベントを開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、企画を再考。「コロナ禍にあっても前向きに努力を続ける若い世代に光を当てたい」と日本とイギリスの学生が制作したファッションを映像作品としてオンライン配信することになった。7月上旬に都内の倉庫で個別に撮影し、土屋アンナさんとハリー杉山さんのナビゲートで映像作品を作成。比叡山からの生中継と共に配信された。

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 山本さんは入院中も病床から指示を送り、「どんな形であってもイベントを実現させるぞ」とスタッフを鼓舞し続け、収録の当日もスタッフに「しっかりやってるか?」と激励の電話を掛けた。病室のカレンダーの7月31日に印を付け、当日を心待ちにしていたが、開催10日前の21日に急性骨髄性白血病のために76歳で死去。山本さんの思いを受け継ぎ、スタッフがイベントを開催した。

 歌舞伎からインスパイアされた山本さんのデビュー作「凧(たこ)絵」を歌舞伎役者の市川右團次さんが、デヴィッド・ボウイの象徴となった山本さんの代表作「TOKYO POP」を夏木マリさんが着てパフォーマンスを行った映像と、デザイナーを目指す学生が作成した作品をモデルのモトーラ世理奈さん、平田かのんさん、遠藤さくらさんが着用してランウェイを歩く映像を配信した。イベントのクライマックスは比叡山山頂からサーチライトを照らし、過去の「日本元気プロジェクト」のダイジェスト映像と共に配信した。

 山本さんと共に監督・総指揮を執った山本寛斎事務所の高谷健太さんは「イベントを見ていただいた方が元気になり、少しでも明日に希望を持てるような内容にしたかった。イベントテーマを『光』と決め、実際に光を感じてもらえる演出を行うのにふさわしい場所として、1200年という長きにわたり日本の文化や伝統を見守り続けている世界遺産・比叡山延暦寺にご協力いただいた」と話す。

 高谷さんは「寛斎のあふれんばかりのエネルギーが込められた渾身(こんしん)の作品となった。たくさんの方にご覧いただき、寛斎から元気を受け取っていただければ」と呼び掛ける。

 動画は「日本元気プロジェクト」のホームページで見ることができる。

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