K2ビデオファクトリー(大津市中央)が制作した保護猫の里親募集動画が9月3日、ユーチューブに公開された。
同社は映像制作会社で、結婚式の会場で動画を撮影し、式の最後に放映する「エンドロールムービー」を主に制作していたが、新型コロナウイルスの影響で3月末からブライダル関係の動画作成の注文がなくなった。社長の川端健支さんは「ブライダル関係の仕事がなくなり、売り上げの一部を動物愛護団体に寄付するペットのメモリアル動画の制作を始めて、保護団体にチラシを持って行ったとき、保護動物の譲渡会を開催できずに困っていることを知った。技術を生かして保護団体の手助けができないかと思い、里親募集の動画を無料で制作し始めた」と振り返る。
保護団体から写真をもらい、動物の情報を文字で入れ、BGMを付け動画にした。川端さんは「けがや病気も表記している。高齢の犬もいる。それでも面倒をみたいという人が一人でもいてくれればうれしい」と話す。7月から始め、4団体、40頭分の犬や猫の動画を作成。各団体とK2ペットムービーのユーチューブチャンネルで公開している。
川端さんは「私も6年前にSNSで見掛け、広島で保護された犬を引き取った。地域の譲渡会だと近くの人しか来ることができないが、動画なら全国の人に見てもらえる。1匹でも多くの命が助かればと思い、保護団体のボランティア活動を動画で支えている。コロナ禍の今、自分にできることをしたい」と話す。