ものづくりを体験できる「滋賀オンラインものづくりフェア2020」が2月1日からオンラインで開催される。厚生労働省の「ものづくり ゆめづくり2020プロジェクト」の一環。
滋賀県職業能力開発協会などが協力して2002(平成14)年に技能フェアとして小中学生がものづくりを体験するイベントを開いた。その後、「おうみしごと体験フェスタ」と名前を変え、2013(平成25)年から厚生労働省委託事業の「滋賀ものづくりフェア」を行っている。2019年は10月に長浜バイオ大学ドーム(長浜市田村)を会場に、2629人が体験に参加した。2020年度は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となった。
担当者は「小中学校の行事のほとんどが中止や縮小となっている中、ものづくりフェアを中止するか迷った。私たちイベント主催者には翌年度があるが、子どもたちにとっては今しかない時間。特に中学3年生や小学6年生にとっては最後となるかもしれない。子どもたちの1年の成長は大人よりも著しく、貴重な1年だと思った。規模は縮小するが、形を変えて開催できないかと考えた」と話す。
「ものづくり体験教室」は抽選で選ばれた参加希望者に材料を送り、参加者は動画を見ながら作る。京都理容美容専修学校の髪飾り作りや瀬田工業高校のロボットハンド作り、滋賀県テントシート技能士会のテント生地で作るエコバッグ、全日本司厨士協会滋賀県本部のデコレーションケーキの体験ができる。
ビワマスの握りを作る動画や畳の製作をする動画、フラワーアレンジメントの実演といった技能士の技を見ることができる「ものづくり動画」もホームページ上で公開する。
担当者は「子どもたちにものづくりの楽しさや素晴らしさを伝えたい。技能士の技を身近に感じてもらい、目標を持って進む大切さや、諦めずに進めば夢はかなうということを感じ取ってもらえれば」と話す。
動画の公開は2月28日まで。参加費、材料費無料。対象は滋賀県内の小中学生。申し込み多数の場合は抽選。デコレーションケーキは材料の送付なし。