見る・遊ぶ

滋賀レイクスターズ、渋谷に2連敗も新加入野本選手が躍動

今節がデビュー戦となった特別指定選手の野本大智選手

今節がデビュー戦となった特別指定選手の野本大智選手

  • 11

  •  

 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは1月23日・24日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2020-21シーズン第17節でサンロッカーズ渋谷に2連敗した。滋賀は10勝19敗で西地区6位。

24日後半だけで24得点のジョーダン・ハミルトン選手

[広告]

 23日は立ち上がりから渋谷の激しいディフェンスに苦しみ、ターンオーバーを連発。0-7とリードされると、開始2分43秒で滋賀がタイムアウトを取る。交代出場した村上駿斗選手がファストブレイクからのシュートを決め、渋谷のファウルを誘い、バスケットカウント。その後も村上選手が積極的にゴールにアタックし、再度バスケットカウントを奪うなど3分で7得点の活躍を見せる。しかし、23日までの23試合で1試合平均21.1得点をあげていたジョーダン・ハミルトン選手が渋谷のディフェンスに封じ込められ、前半は2得点。23-37とリードされて前半を終える。

 3クオーター(Q)開始早々、前田怜緒選手がオフェンスリバウンドから3ポイント(P)シュートを決めると、1分18秒の間に5得点3リバウンド、さらにファウルを2度もらう活躍を見せ、チームに勢いを付ける。滋賀が一気に得点を重ね5点差まで迫るも、渋谷がタイムアウト後に立て直すと、点差を離される。3Q残り3分27秒、特別指定選手として1月に加入した筑波大学4年の野本大智選手が初出場する。6分20秒間の出場となった野本選手は「アグレッシブなディフェンスが求められている中、チームのシステムに慣れていないところで迷ってしまった」と振り返った。4Q、ジョナサン・オクテウス選手が4Qだけで15得点と気を吐くも、68-81で敗戦した。

 24日も試合開始から渋谷のディフェンスに対応できず、滋賀のターンオーバーが続く。晴山ケビン選手の連続3Pや前田選手の速攻からのファウルドローンなどで見せ場を作るも、1Qの滋賀のシュート数は10本に抑えられ、15-24とリードを許す。2Q、開始4分30秒間で8ターンオーバー。攻撃を封じ込められ、無得点の時間が続き、ハミルトン選手がいら立つ場面も見られた。2Qは滋賀がシュート数8本だったのに対して、渋谷は18本。26-48と大きくリードされる。

 3Q、滋賀のオフェンスが機能し始めるも、渋谷も得点を重ね、39-63と24点リードされた状態で野本選手が出場。野本選手が渋谷のパスをカットして、ハミルトン選手が速攻を決める。3Q残り1分30秒、野本選手がファウルをもらい、フリースローを決め、初得点。4Q開始早々ハミルトン選手が3連続で3ポイントを決め、7点差まで迫る。4Qも出場した野本選手は積極的にリバウンドを取り、スチールを狙い、チームに勢いを付ける。積極的にゴールにアタックし、残り5分51秒、渋谷のベンドラメ礼生選手を1対1で抜き去り、シュートを決める。その後もフリースロー1本、3Pシュート1本決め14分3秒の出場で8得点3リバウンド、3スチールの活躍を見せる。前半まで渋谷のディフェンスに抑えられていたハミルトン選手が後半だけで24得点取り、滋賀は後半53得点と追い上げるも、前半の点差が響き、79-86で敗戦した。

 滋賀のショーン・デニスヘッドコーチは「前半の入りが良くなかった。特に前半のみで17ターンオーバーだったのが良くなかった。ポゼッションを相手に簡単に与えすぎた。後半いい形でできたとしても、そういう状況では勝つのは難しい。後半良くなったのは、ハーフタイムに今、何をアジャストしないといけないのかを話したから。渋谷のディフェンスのプレッシャーは特徴だが、一発目のトラップ、ファーストラインさえ抜ければしっかりとアタックできる。そこでボールをケアすることが後半はよくできた」と振り返った。

 渋谷のディフェンスに付いては「渋谷のようなタイプのディフェンスをしてくるのは、リーグの中でも渋谷と秋田ノーザンハピネッツの2チームぐらいで、そういうチームが少ない中、慣れていない選手が多い。昨日は1試合を通じてプレッシャーに対して戦うことができなかった。今日は2Qちょっとのところまでは戦い切れていなかったが、後半慣れてきて、コントロールできてくれば、しっかりと自分たちのバスケットができた」と話す。

 野本選手については「B1のレベルが高い中で、その中でもトップの渋谷相手に今日のパフォーマンスができたのは素晴らしい。彼には賢さもあるので、このリーグのレベル、チームのシステム、考えをしっかり理解すれば素晴らしい選手に成長すると思う。チームにとってもスタープレーヤーになれる将来性の高い選手。今後の成長を期待したい」と高く評価した。

 野本選手は「初得点することができて、ほっとしている。点を決めて余裕ができたので、積極的にプレーできたと思う。今日のプレーが満足いくかというとそうではない。もっとできると思うので、修正して次の試合につなげていきたい」と話した。

 Bリーグの舞台で活躍していくためには「この舞台になれるのに時間がかかると思う。フィジカルの面でも、レベルの高い外国籍選手がたくさんいる中で、時間をかけてアジャストしていかないといけない。通用した部分はまだ見えていないが、消極的になると自分のためにもチームのためにもならないので、気持ちの部分で積極的に行くといった心構えの部分はできたと思う。今日のようにハードなプレッシャーをかけてくるチームは、その分、ドライブは抑えづらいので、それが今日抜けた理由。引いて守るチームなら簡単には抜けないし、抜けても外国籍選手がヘルプに来てしまうとフィニッシュにはいけないので難しい。最初からドライブだと通用しない。自分のドライブがこれで通用するとは思っていない」と冷静に分析した。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース