ギョーザの無人販売店「餃子(ギョーザ)の雪松」大津店(大津市平津)、栗東店(栗東市安養寺)、東近江店(東近江市春日町)が4月24日、オープンした。滋賀県初出店。
1940(昭和15)年、群馬県で創業した「雪松食堂」のギョーザを、YES(東京都国分寺市)が冷凍ギョーザとして商品化し、全国に142店舗を展開している。うち140店舗は、客が冷凍庫から取り出し、料金箱に代金を入れる無人販売店。
キャベツなどの野菜中心の餡(あん)に、初代店主が考案した配合の調味料を混ぜ、もちもちとした皮で包んだギョーザで、「ジューシーで、一度食べたら病みつきになる」と評判。受け継がれてきたレシピを基に冷凍ギョーザ(36個入り1,000円)として商品化した。
YESマーケティング部部長の高野内謙伍さんは「3代続いた雪松食堂だが、3代目の松井茂さんには跡取りがなく、受け継がれてきたギョーザが自分の代でなくなってしまうのが忍びないと言っておられた。松井さんがお亡くなりになった後、群馬の店は家族で切り盛りされているが、多くのお客さんに雪松の秘伝のギョーザを気軽に味わってもらうために、どこでも買えるように24時間無人販売で出店している」と話す。
大津店でギョーザを購入した女性は「無人販売というのに驚いたが、信じてもらっているというのが、人を正直にさせるのだと思う」と話した。
24時間営業。