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滋賀の自然を写真と切り絵で 佐川美術館で「今森光彦展」

≪大津市仰木地区に広がる棚田≫©Mitsuhiko Imamori

≪大津市仰木地区に広がる棚田≫©Mitsuhiko Imamori

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 写真と切り絵で里山の魅力を伝える作家・今森光彦さんの企画展「今森光彦展 いのちめぐる水のふるさと-写真と切り絵の里山物語-」が6月24日、佐川美術館(守山市水保町)で始まる。

≪キアゲハ≫©Mitsuhiko Imamori

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 滋賀県湖西地域にアトリエを構える今森さん。荒れ地を開拓して里山再生活動に取り組み、アトリエの庭を「オーレリアン(チョウを愛する人)の庭」と名付け、生態系を守りながら昆虫の餌になる食草を植栽。庭には70種類のチョウが生息しているという。里山の写真を通して自然と人との共存を表現し、第20回木村伊兵衛写真賞や第28回土門拳賞など多くの賞を受けている。

 展示では、今森さんが開墾して「光の田園」と名付けた農地など、里山の四季折々の写真で今森さんの里山再生活動を紹介。「琵琶湖水系のドラマ」として、漁師やヨシの群生、琵琶湖固有の生物などの写真も展示する。切り絵作家としても活動する今森さんが、チョウや鳥、植物をモチーフに制作した切り絵作品も展示する。

 佐川美術館の担当者は「今森さんは里山を自身の目で見つめ、そこから見える真実を写真に残してきた。今森さんの目で捉えた里山が見せる四季折々の表情を写真を通じて見ていただきたい。今森さんの切り絵作品は、どれも細やかに表現されており、今にも動き出しそう。日頃から、いかに対象を観察し、真実を見つめ続けているのかが作品から伝わってくる」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入館料は大人=1,000円、大学・高校生=600円、中学生以下無料。9月5日まで。「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容を変更する場合があるので、ホームページを確認してから来場してほしい」と呼び掛ける。

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