130種以上のスイレンを展示する「スイレン展」が6月15日、草津市立水生植物園みずの森(草津市下物町)で始まった。
琵琶湖岸の烏丸半島にある同園は、「植物と人、水と人のふれあい」をテーマに、スイレン、ハス、ハナショウブなどの水生植物を展示している。同園で栽培している130種類以上のスイレンが見頃を迎えた。耐寒性スイレンは公園内の花影の池、スイレン水槽、コミュニティ広場に展示している。
スイレン水槽には「ブラックプリンセス」や「ローズアレイ」など色とりどりのスイレンが咲き、訪れた人の目を楽しませている。広報担当の濱中真理子さんは「今年は春から全ての花の開花時期が早く、スイレンも1週間から10日ほど早く咲いた。スイレンは1日目、2日目と顔が変わる。1日目はおしべが開いていて、花弁の色も濃いので、写真を撮るなら1日目のスイレンがお勧め」と話す。気温が上がると赤い花に黄色が混じる「ワンビサ」も、今年はすでに黄色が混じった花が咲いた。濱中さんは「1年に2~3個だけ、きれいに赤と黄色が半分ずつに分かれワンビサが咲くことがある。今年はまだだが、来園したら探してみてほしい」と呼び掛ける。
花影の池にはスイレン、ハス、パピルス、パラグアイオニバスなどが植えられている。7月にはハスが咲き、8月にはパラグアイオニバスの葉が1メートルを超える。濱中さんは「月ごとに景色が変わっていくのを楽しめる。花たちは夏が一番輝いている」と話す。
ロータス館内のアトリウム(温室)にはブルーアネモニ、ディレクターG.T.ムーアなどの熱帯性のスイレンを展示。スイレンが水面に映る「逆さスイレン」の写真を撮影しようとカメラを構える来園者もいた。濱中さんは「水面の高さから見ると、鏡のようにスイレンがはっきりと映る。熱帯性スイレンは色が濃く、写真映えする」と説明する。
濱中さんは「水生植物は夏に咲くものが多い。密にならないように鉢を離して置いているので、散歩がてら、夏にしか見ることができないきれいな花を見てほしい。耐寒性スイレンは昼過ぎに、熱帯性スイレンも15時ごろには花が閉じていく。午前中に鑑賞していただければ」と呼び掛ける。
開館時間は9時~17時。入園料は大人=300円、大学生・高校生=250円、65歳以上=150円、中学生以下無料。月曜休館。スイレン展は7月4日まで。