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草津の板金加工会社がバーベキューコンロ 職人の技術生かした「理想のコンロ」

板金の技術で作った炭火焼コンロ「Grill ストーブ」

板金の技術で作った炭火焼コンロ「Grill ストーブ」

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 板金加工会社の山一産業(草津市木川町)が7月14日、少人数でバーベキューを楽しめる炭火焼きコンロ「Grillストーブ」の販売を始めた。

ふたをして炭を鎮火させ、次に使うときに炭を再利用できる

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 同社は自動改札機や銀行ATM、医療機器などの精密板金を中心とした板金加工を行っている。社長の木村一弘さんは「バーベキューが好きで、今までいくつもコンロを購入してきたが、使い勝手に合ったものがなかった。金属加工の技術を生かして理想のコンロを作ろうと思った」と製作を始めたきっかけを話す。

 2020年5月に試作を始め、15センチ四方の1人用コンロを作ったが、「食べている間に次の分を焼くには小さい」と大きなサイズを試作。「家族や1人で屋外のテーブルの上に置いて焼きながら食べるには大きすぎる」と、試作を繰り返し、最終的に焼き網が幅30センチ、奥行き15センチのサイズに決めた。コンロがさびて買い直した経験から、素材は鉄ではなくステンレスにした。木村さんは「ステンレスは汚れても磨くときれいになる。良いものをずっと使い続けることができるようにしたかった」と話す。

 「屋外のテーブルの上に置いて少人数で楽しむ」ことを想定し、外部が熱くなりすぎないように下部に水を入れる構造にした。ふた付きにして炭の片付けも不要なコンロにした。木村さんは「庭のテーブルに置きっ放しにしても見栄えがいいようにデザインにもこだわった」と話す。

 木村さんは「今までは図面をもらい、寸法通りに作る仕事をしていたが、一から製品を作るのは初めてで、寸法を決めるのに苦労した。今回、自分たちでデザインして物を作るという経験をして、社員からも『こんなものが作りたい』とアイデアが出るようになった。自分たちの技術を新しいものを作り出す能力として発揮してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。

 現在、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売を行っている。数量限定で早割り、セット割りも用意。締め切りは8月30日。

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