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守山市50周年記念式典と講演会 コロナ禍で1年越しの実施

茶道裏千家15代 千玄室 前家元 記念講演の様子

茶道裏千家15代 千玄室 前家元 記念講演の様子

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 守山市市制施行50周年記念式典と「茶道裏千家15代 千玄室 前家元 記念講演」が8月1日、守山市民ホール(守山市三宅町)で開催された。

守山市市制施行50周年記念式典の様子

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 守山市は、1970(昭和45)年7月1日に市制が施行され、県内で7番目の市となった。2020年に市制施行50周年を迎え、記念式典を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期となっていた。

 午前に行われた記念式典では、市制の振興に寄与した市民約98人、37団体に宮本和宏市長から感謝状が贈られた。

 午後は記念講演が行われ、茶道裏千家15代 千玄室 前家元が日本ならではの文化や価値観の大切さについて説き、感謝の気持ちが薄れてきている現代を危惧し、「少しのことにも気を使う思いやりを若い人にも持ってほしい」と話した。

 守山市の担当者は「日本文化の第一人者であり、大きな歴史観と世界観をお持ちの千玄室さんに講演をお願いした。欧米化しつつある日本の生活スタイルを今一度見直し、日本の素晴らしい歴史や文化、慣習を大切に、個々の価値観をしっかりと伝えていくことが大切だという話が印象に残っている」と話した。

 講演を聴いた守山市の男性は「日本の素晴らしい歴史や文化を大切にして、しっかりと次の世代につないでいきたい」と感想を述べた。

 講演の前には守山市出身のジャズピアニスト加藤景子さんのピアノソロ演奏があり、1970年のヒット曲や2019年に「新しい琵琶湖の歌」に選ばれた加藤さん作曲の「びわ湖トワ」などを演奏した。

 加藤さんは「大学進学後は東京で暮らしているが、何度も守山に帰ってきて演奏をさせてもらっている。守山は故郷というより、共に成長している場所。記念すべき50周年の式典で演奏の機会を頂いたことは、私にとっても大きな節目となった。今まで守山に支えられてきたので、これから少しずつ恩返しができるように頑張りたい」と守山への思いを語った。

 守山市の担当者は「この苦境を市民の皆さんと共に乗り越え、次の50年先の『豊かな田園都市』を市民と力を合わせて実現したい」と話した。

 50周年記念事業は、23日に吉野彰さんの記念講演、9月26日に中高生サミット、11月6日に迫田さおりさんのスポーツ記念講演、11月14日にびわ湖吹奏楽フェスタを予定している。

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