声のアルバムアプリ「hug」が10月、ハグ(守山市梅田町)からリリースされる。
ハグは、ホームページ制作会社の「ジャパニーズ」(湖南市)社長の中野龍馬さんが、自身が運営するコワーキングスペース「今プラス元布団屋さんの倉庫店」で新しく立ち上げた会社。「滋賀県から世界中で使われるサービスを開発する」ことを目的に、第1弾としてアプリ「hug」の開発を始めた。会話を録音する無料のアプリで、タグ付けすることで、話した相手ごとにフォルダに分けて保存できる。
中野さんは「写真や動画を共有するアプリはあるが、音を保存して共有するアプリはなく、音声市場に新しい可能性を見いだして、大切な人との声の記憶を残せるアプリを作ろうと思った」と振り返る。
中野さんが家族と話した内容を録音して試作したところ、「1週間後に一緒に聞き直してみると、先週はこういう話をしていたと思い出せる。家族と過ごす時間が短くても、コミュニケーションを取るきっかけにもなる」と気付いたという。
「ハグ」の企業ビジョンは「あなたが傷付いたときに、いつでもハグできるつながりがある社会」。中野さんは「元気がないときにhugに保存した大切な人の声を聞くことができる。お気に入り機能も付けるので、聞きたいときにすぐに聞ける。自分と関係する人の声のアルバムになる」と話す。
「アプリを作るだけなら会社を設立しなくてもできるが、滋賀県から世界に向けて発信したいので起業した。誰もやっていないことをここでやりたい。世界中で100万人に毎日利用してもらえるアプリにしたい」と意気込みを見せる。