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琵琶湖岸に700株のバラ 下水処理場がバラ園一般公開

バラ園の近くには琵琶湖

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 湖西浄化センター(大津市苗鹿)が10月20日、バラ園の一般公開を始めた。

色とりどりのバラが咲く

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 湖西浄化センターは下水道処理場として1984(昭和59)年に建設された。大津市の北西部約11万人の下水を処理している。1985(昭和60)年に下水を浄化する過程で発生した汚泥を発酵させた堆肥の効果を確認するためにバラの栽培を始めた。

 湖西浄化センターでの下水汚泥の堆肥の実験が終了し、堆肥の使用をやめていたが、2023年から高島浄化センター(高島市今津)で「下水汚泥のコンポスト化」を開始することから、2020年度から試験的に製造した下水道リサイクル堆肥(コンポスト)を使って栽培試験などを実施している。ほかにも、浄化センターの処理水を水やりに、汚泥を高温で焼き固めた溶融スラグを砂利として使っている。

 「イエロー・エタニティ」「マリア・カラス」「プリンセスミチコ」「ブルーバリュー」など80種約700株のバラを栽培し、5月と10月に一般公開している。新型コロナウイルス感染予防のため、2020年春と2021年春は中止しており、1年ぶりの一般公開となった。

 湖西浄化センターの担当者は「昨年から高島のコンポストを使い始めて、栽培担当者からバラの芽吹きが良くなったとの報告がある。今年は例年より少し早くバラが見頃を迎えている」と話す。

 公開時間は9時~16時30分。今月31日まで。23日・24日・30日・31日は下水道施設の見学会も行う。

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