クレープの移動販売を手がけるスナッツフーズ(野洲市南櫻)が3月26日、社屋前に冷凍クレープの自動販売機を設置した。
クレープバーはイチゴ、チョコバナナ、チョコアーモンドの3種類
大津市でクレープ店を運営していた原田裕次郎さんが2013(平成25)年、創業した同社。クレープとポップコーンの製造と卸し、移動販売を手がける。キッチンカーで全国各地のイベントに出店していたが、新型コロナウイルスの影響でイベントが中止となり、2021年、一般販売用に開発した冷凍のクレープバーの販売を始めた。製造の段階で生まれる一定数のロスを削減できないかと考え、見た目の問題で破棄していたB級品も販売する自動販売機の設置を計画した。
同社の原田稜子さんは「新型コロナでダメージを受けたが、スタッフの給料や原材料の質を下げたくなかった。味も品質にも問題はないので、少しでも現金化して経営難を乗り越えたい。食品ロスを減らす取り組みにもなる」と話す。
「工場を構えて10年近くたつが、地域の人には何をしている会社かがあまり知られていない。自動販売機を置くことで、地域の人に知ってもらいたいという思いもある。スタッフには子育て中の母親もいて、子どもがクレープを買うことで、母親の仕事を知ることもできる」とも。
自動販売機で販売するのは、正規品の冷凍クレープバー「セブンズクレープ」のイチゴ、チョコバナナ、チョコアーモンド。価格は380円。4月3日までに限り200円で販売する。26日・27日・28日の10時から17時まではインスタグラムのフォロワー限定で7円のオープン特別価格で一人1本のみ販売。販売機に配置したスタッフに画面を見せると購入できる。特別価格はクレープの商品名にちなんで7円とした。稜子さんは「自動販売機は1円玉が使えないので、10円で購入すると、クレープのパッケージに3円を付ける形で返金する」と話す。
B級品は4月3日以降、販売を始める予定。稜子さんは「製造工程で出る物なので、味の指定はできない。何が出るか分からないガチャガチャのように楽しんでもらえれば」と呼びかける。
自動販売機の稼働は24時間。オープン特別価格7円での販売は10時~17時。