桜が映り込む舞台を撮影できる春の特別公開が3月25日、三井寺(大津市園城寺町)の観月舞台で始まった。
観月舞台は、長等山の斜面に沿って足代柱を立てて組み上げた舞台造りの建物で、眼下に琵琶湖が広がり、琵琶湖疏水と大津の町並みを望むことができる。江戸時代から琵琶湖を展望できる景勝地、観月の名所として知られている。
2021年の桜の季節に舞台にアクリル板を敷き詰め、桜のリフレクションを撮影できるようにした。試験公開をしたところ開催1日目にSNSで拡散され、2日目から90分待ちの人気スポットとなったことから、今年から正式開催を決め、有料の予約制にした。
名古屋から来た女性は「インスタグラムで知り、こんな写真が撮りたいと予約をした。舞台が水面のように平らでピカピカで、桜がきれいに映り込んでいる」と喜んだ。
夜の部は、全国からSNS映えする写真を撮影しようと観光客が来場し、予約がほとんど埋まっているという。三井寺事務長の角克也さんは「敷き詰めるアクリルはいろいろな種類を試して、一番きれいに映るものを選んだ。桜と人がきれいに映る昼の部の写真は記念写真になる。夜はライトアップされた桜の映り込みがきれい。昼と夜で違う景色を見てもらえれば」と話す。
開催時間は昼の部=9時~17時、夜の部=18時~21時30分。5分間の貸し切り拝観。1組6人まで。料金は2,200円(別途入山料が必要)。特設サイトからの予約が必要。4月10日まで。