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大津湖岸なぎさ公園再整備事業で市民プラザに「たねや」飲食施設 2024年春予定

2024年開業予定の「たねや」の飲食施設(イメージ)

2024年開業予定の「たねや」の飲食施設(イメージ)

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 大津市は7月27日、大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)再整備事業」の事業者に和菓子店「たねや」や洋菓子店「クラブハリエ」などを運営する「たねや」(近江八幡市)が選定されたことを発表した。

朝焼けに染まる大津湖岸なぎさ公園 市民プラザ

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 大津湖岸なぎさ公園は、1998(平成10)年に琵琶湖岸に沿って整備された面積30.8ヘクタール、総延長4.8キロの都市計画緑地で、6つのゾーンに分かれている。市民プラザは大津市企業局の水再生センターの北側にあり、琵琶湖に面した約2.8ヘクタールの広場。対岸の比叡山などを一望できる。野外ステージや芝生広場があり、コンサートや消防訓練会場として利用されているが、完成から20年以上がたち、利用頻度が低くなっていた。

 大津市は、2020年度に「なぎさ公園周辺魅力向上プロジェクト」を立ち上げ、公園の利活用について検討を始めた。市民に対するアンケート調査の結果、大津市におの浜にあった西武大津ショッピングセンターが2020年に撤退したことから、市民からは周辺地域のにぎわい創出を求められていることが分かった。

 大津市はPark-PFI(民間資金活用による社会資本整備)制度を活用し、公園に飲食店を設置して運営する民間事業者を公募により選定することを決め、2022年3月に公募を始めた。7月15日に開かれた審査委員会では、「たねや」がカフェ、物販施設、ワークショップが開催できるフリースペースなど複合的な機能を持つ商業施設を建設することや、既存の桜を可能な限り残し、店舗の壁には大津発祥の日本壁「大津壁」と採用するなど、周辺環境との調和を図ることなどを提案した。滋賀県立大学教授の村上修一さんら7人で構成する審査委員会は最優秀提案者に「たねや」を選定した。

 大津市都市計画部公園緑地課の担当者は「公共空間としての公園としての機能を残して、飲食店を設置することで多くの人に来てもらえる場所にしたい」と話す。

 今月から協議が始まり、近月末に基本協定書を締結する予定。10月末に実施協定書を締結する予定で、飲食店は2024年の春ごろに営業開始する予定。

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