「近江八景」を湖上から眺めながら歴史文化について学ぶ企画クルーズ「近江八景クルーズと紅葉の石山寺」が11月13日、大津港(大津市浜大津)から出航する。
「近江八景」は琵琶湖の南湖周辺の8カ所の景勝地で、約400年前に近衛信尹が和歌に詠んだのが始まり。江戸時代に歌川広重の浮世絵によって全国に広まった。
クルーズでは、大津港から高速船「ランシング」に乗船し、「粟津の晴嵐(せいらん)」「石山の秋月」「瀬田の夕照」「矢橋の帰帆」「三井の晩鐘」「唐崎の夜雨」「堅田の落雁(らくがん)」「比良の暮雪」の近江八景を湖上から見学し、元安土城考古博物館副館長で歴史文化のカルチャー講師、大沼芳幸さんが近江八景に描かれている風景や当時の情景などを解説する。
途中、石山寺港に寄港。紅葉の名所として知られる石山寺を参拝し、明王院で日本料理「新月」の仕出し弁当を食べる。「瀬田の夕照」の唐橋港では龍王宮秀郷社を参拝する。
クルーズを運航する琵琶湖汽船の高橋佐智子さんは「今と昔では景色が変わっているところもあるが、浮世絵に描かれた景色と湖上から見る現在の風景を見比べて当時に思いをはせながら南湖の景色を楽しんでもらえれば」と呼びかける。
開催時間は10時~16時30分。料金は、大人=9,000円、小学生=7,000円。