実践型プログラム「調理科学×システムデザイン かつお節SDGsワークショップ」が11月20日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東)で開催された。
立命館大食マネジメント学部准教授の野中朋美さん、武庫川女子大食物栄養科学部講師の本田智巳さんと削り節メーカーのヤマキの社員が講師を務め、立命館大の学生4人、武庫川女子大の学生3人、社会人2人が受講した。
ヤマキの石川友加里さんと佐藤優さんがかつお節について説明した後、本田さんが栄養素や味を数値化して解説。参加者はグラタンとトマトスープにかつお節を加えることによる味の違いを体感した。
生産システム工学が専門の野中さんがアイデアを考案するために要素分解して考えることなどを講義。参加者はグループに分かれ、「かつお節を使ったサステナブルな食のアイデア」「かつお節で社会問題を解決するアイデア」について話し合った。
学生たちは食品ロス削減のための新しい食べ方の提案や海外への訴求案、だし殻を活用した栄養食などのアイデアを発表した。審査を担当したヤマキの田中宏則さんは「どのチームも、かつお節の新たな可能性を感じる素晴らしい発表だった」と評価した。
野中さんは「かつお節の魅力を座学だけでなく試食して実際に体験しながら食材を深く理解し、食材から見えてくる社会問題の解決に向けディスカッションできて有意義な時間になった」と話した。