滋賀県初のオリジナル品種のイチゴ「みおしずく」の試験販売が12月6日、県内の平和堂で始まった。
「みおしずく」は、滋賀県農業技術振興センターが2016(平成28)年から開発に取り組んできたイチゴのオリジナル品種。適度な酸味と強い香りの「かおり野」と県内で多く栽培され収量も安定しており、甘みが強い「章姫(あきひめ)」を人工交配した1682の個体から「滋賀SB2号」を選抜。栽培方法の検証を重ね、来シーズンには本格的に生産を開始できるめどが立ったとこから、試験販売を始めた。
オリジナル品種の名前は今年、公募に寄せられた7607件から森響希さんが考案した「みおしずく」に決定。「爽やかな酸味としずくのような形からイメージした名前」という。
「みおしずく」は朱色で酸味と甘みのバランスが良く、香り高いのが特長。平和堂広報の藤田絢子さんは「お披露目会の時に会場内にイチゴの甘い香りが広がるほどだった」と振り返る。
今年は8戸の農家が試験栽培。6日から、平和堂グループのアル・プラザ草津(草津市西渋川)やビバシティ彦根(彦根市)など県内7店で試験販売を始めた。藤田さんは「イチゴの収穫量が増える1月からは、試験販売店を増やす予定」と話す。