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守山の美容院で子ども食堂 「自分なりの答えを見つけられる場所に」

15日は、地元飲食店などの協力で弁当の配布もあった

15日は、地元飲食店などの協力で弁当の配布もあった

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 子ども食堂「まほうの食堂」が1月15日、ヘアドレッサーTiCA(ティカ、守山市川田町)で開催された。

ヴィアベンテン滋賀の村田和哉さんも駆け付けた

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 子どもを対象にカレーライスを無償で提供する子ども食堂で、美容院を経営する高橋美江さんが今月から始めた。初回となった15日は、カレーライスのほかに、餃子の王将や守山市内の飲食店が提供した弁当も配布し、約100人が訪れた。

 高橋さんは「子どもの貧困は、金銭面だけでなく、人とのつながりや経験不足という問題もある。人が集まり、関わりを持てる場所をつくりたかった」と話す。

 高橋さんは障がいのある両親に育てられた。「小さい時から『親の面倒を見るために生まれてきた』と周囲から言われ、生まれてきた意味を考え続けてきた。少しでも外出することをためらって、刷り込まれてきた道徳観に縛られていた。大人になってから『ヤングケアラー』という言葉を知り、幼い頃の自分が社会的地位を得た気がした」と振り返る。

 美容師になり、自宅を改装して美容院を開業。2022年3月にリニューアルするに当たり、「これからの人生、ずっと人と関わり続けられるようにしたい」と考えて店舗面積を拡張し、エントランススペースを増設した。高橋さんは「近所の子どもが学校帰りに寄って宿題をしているような場所が理想」と話す。

 高橋さんは「子どもの時は無力だったが、大人になり自分で思い描いたことを実現できるようになって、生きていて良かったと思った。子どもの頃の自分を救えるのは『今、幸せに生きている自分』だと思う。その幸せも、自分が『幸せだ』と決めたらいい。子どもだけでなく、母親も育児の責任を負わされて孤独を感じていると思う。子ども食堂が、それぞれの自分なりの答えを見つけられる場所であってほしい」と話す。

 高橋さんは「子ども食堂をしたいと相談したら、たくさんの人が協力してくれた。世の中の優しさに気付かせてもらえた」と笑顔を見せる。この日も、中学生から主婦や教育関係者など7人がボランティアとして参加した。高橋さんは「弁当をたくさん提供してもらえたので、残してしまったらフードロスになると不安もあったが、ボランティアの人たちが自発的に看板を作ったり、チラシを配りに行ったりしてくれたおかげで全て配布できた。初めて会った人たちが協力している姿に目頭が熱くなった。私が何かを与えているのではなく、皆さんから学ばせてもらえた」と感謝する。

 今後も毎月第3日曜に開く。次回は2月19日。開催時間は11時30分~14時30分。

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