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西川貴教さん、琵琶湖博物館一日館長務める 前日に水槽破損も前向きに対応

縄文土器に模様を付ける西川貴教さん

縄文土器に模様を付ける西川貴教さん

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 滋賀ふるさと観光大使でミュージシャンの西川貴教さんが2月11日、琵琶湖博物館(草津市下物町)の一日館長を務めた。

「琵琶湖博物館に来るたびに『へえ~』が増える。わくわくする」と話す西川貴教さん

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 西川さんが来館し、餌やり体験などをしてPRをする予定だったが、10日にビワコオオナマズを飼育する大型の円柱状の水槽が破損し、水族展示室が浸水した。ニュースで知った西川さんは「残念ながらイベントは中止になるだろうと思ったが、『明日の集合時間は』という連絡が来て驚いた」と振り返る。同館の高橋啓一館長は「水槽が壊れても、このイベントだけはやりたいと思った。西川さんがツイッターで水槽のことを心配して、『館長として報告します』と言ってくれて『昨日から館長だったのか』とうれしかった」と話すと、西川さんは「一日館長の前日にこんなことが起きるなんて、どれだけ引きが強いのかと自分でもびっくりしたが、このことをきっかけに琵琶湖博物館が多くの人に愛されていると知ってもらえるきっかけになったのではないか」と話した。

 西川さんは「職員の皆さんが懸命に対応してくれて、今は水も排出され、エリアの乾燥も進んでいる。ほかの展示物に損傷はなかったが、建築時に水槽を入れてから建物を建てたということなので、再興するとなると大変。入館料が施設の維持につながるので、多くの人に来館してもらいたい」と話すと、高橋館長は「館長もこう言っているので」と話し、笑いを誘った。

 高橋館長は「水槽が破損して、昨日から心が沈みがちだったが、西川さんが来て励ましてくれて、私も職員も元気が出た。これから相談しながら、何とか復旧していきたい」と話した。

 水族展示室は当面の間、閉鎖されるが、同館には琵琶湖の400万年の歴史や琵琶湖の周りの人々の暮らしなどを紹介する展示や体験ができるコーナーなどがある。

 一日館長の西川さんは高橋館長と「びわ博の魅力について」対談しPRした後、縄文土器の模様付けを体験した。西川さんは「たくさんの人に見られながらする作業ではない」と照れながらも、信楽の粘土で再現した縄文土器に苧麻(ちょま、別名カラムシ)や竹管を使って模様を付けた。

 大阪から来た女性は「西川さんのファンで、トークイベントの抽選に外れたが来館した。西川さんが土器に模様を付けている姿を見ることができてうれしかった」と話した。琵琶湖博物館に隣接する烏丸半島では毎年「イナズマロックフェス」が開催されている。女性は「イナズマロックには来ているが、琵琶湖博物館に入館したのは初めて。展示も見応えがあった」と話した。

 開館時間は9時30分~17時。入館料は、水族展示室の閉鎖中は減免し、一般=550円、高校・大学生=300円、中学生以下無料。月曜休館。

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