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野洲の湖岸に地元産品販売店 野菜、近江牛、海鮮、バーベキュー食材も

TAKEのスタッフ

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 「地元産品販売TAKE(テイク)」(野洲市吉川)が琵琶湖岸にオープンして2カ月がたった。

近江牛のステーキや海鮮なども販売

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 3月25日にオープンした同店では、地元で採れた野菜、果物、米などのほか、野洲市の野菜ソムリエ藤岡いづみさんが開発した地場野菜を使ったドレッシングやディップソース、野洲市で採れたサツマイモで作る芋けんぴ「ビワコノメグミ」、ふなずし、近江茶などを販売。大津市公設地方卸売市場の水産仲卸業者「マリングレイス」の直売所もあり、マグロなどの鮮魚や魚加工品も販売している。

 TAKEはキャンプ場の「ビワコマイアミランド」の前にあり、近江牛やテラスキッチン アンジュ(大津市下阪本)から仕入れるソーセージ、ローストポークなどのバーベキュー用の食材も取り扱う。店主の中野毅さんは「バーベキュー用の野菜を買いに来た人が『近江牛もある』と購入してくれた。バーベキューの時に焼くだけ、温めるだけの肉加工品もあるので気軽に来てもらえれば」と呼びかける。

 ゴールデンウイークに3日間限定で海鮮丼と近江牛丼を販売すると、「駐車場が満車になり、整理券を1時間で配り終えた」ほどの来客があった。中野さんは「県外からインスタグラムを見て来てくれた人も多かった。8時前に駐車場を開けるとすぐに車が入ってきて驚いた」と話す。

 中野さんは「地元で長く建築、不動産業を営んできたが、中主地区は電車の駅も遠く、主要な国道も通っていない。田んぼと畑だけで、地域が活性化していないと感じていた。60歳を超えて地域貢献をしたいと考えるようになり、中主地区で何が一番活発なのかと考えたら、やっぱり農業。地元の農産物や商品を売る場所を作ることにした」と振り返る。

 「地元には意欲のある若い農家もいる。若い人と一緒に長く頑張っていきたい」と意気込みを見せる。

 中野さんは「他府県からの客も多い。竜王のアウトレット、近江八幡のラコリーナ、中主のめんたいパークが観光コースになっていて、TAKEはその途中にある。地元の物を県外の人にも消費してもらう『地産他消』を目指している」と話す。

 営業時間は10時~19時。水曜定休。

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