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大津の中学でTRFのSAMさんが出張授業 「好きなことで日本一に」

瀬田北中学3年の生徒とSAMさん、橘さん

瀬田北中学3年の生徒とSAMさん、橘さん

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 ダンス・ボーカルグループ「TRF」のSAM(サム)さんが7月3日、瀬田北中学(大津市大将軍)を訪問し、出張授業を行った。

「好きなことをしているから忙しくてもつらくない」と話すSAMさん

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 エンターテインメント企業「avex(エイベックス)」がサステナビリティー活動として2月から始めたキャリア教育「avex class」の4回目で、関西では初開催となった。エイベックスに所属するアーティスト、タレント、クリエーターが全国の教育機関を訪問し、自身の体験を通じて子どもたちに「才能や夢を信じる力」の大切さを伝える。開催は、同校教員から「熱い応募」があり実現したという。

 当日は、3年生の生徒320人が参加。司会を東近江市出身でアイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー・橘ゆりかさんが務め、SAMさんは自身の体験談を話した。

 東京の進学校に通っていたSAMさんは「ディスコで踊る人がかっこよく見えて、17歳の時にはダンスで食べていくと決めた。親は医者になってほしかったと思うが、『自由になりたい』と話した」と夢を見つけた時のことなどを話した。

 「自分のやりたいことを見つけて、日本一を目指すことが大事。漫才師でも料理人でも、一番を目指していれば、なれなくても高いポジションまで行ける」とSAMさん。「仲間は大事だが、仲間に頼らないことも大事。裏切られることもあるので、自分の軸をしっかり持っておくこと。ダンサーは1人でどこの国に行っても評価されなくてはならない。軸をしっかり持って努力していると、自然と同じ考えの仲間が集まってくる。同じ考えの仲間は裏切らない。自分がやりたいこと、誰にも負けないことを見つけられた人が強い」と話した。

 女子生徒からの「忙しくても頑張れる秘訣(ひけつ)は」との質問に、SAMさんは「好きなことをしているから忙しくてもつらくない。必ずしも好きなことを仕事にできるわけではないので、理由を見つけて頑張っている人の方がすごいと思う。仕事を好きになると頑張れる原動力になるのではないか。僕も学生時代、好きだと思い込めばもっと勉強したかもしれない」と笑顔を見せた。

 講演後には、3年生の女子生徒が1人でダンスを披露。SAMさんは「1人で大勢の前で踊るのは大変なのに踊ったのは素晴らしかった。ダンスもかっこよかった」と話すとともに、生徒全員に向けて「皆には未来と可能性しかない。何をやるにも真剣に頑張っていたら道は開ける」とエールを送った。

 SAMさんに質問した女子生徒は「好きなことを見つけて真っ直ぐに進んでいきたい。(新型コロナウイルスの影響で)職業体験もできなかったが、最終学年で貴重な体験ができてよかった」と話した。

 出張授業終了後、SAMさんは「世代が違うので言葉を選びながら伝えた。僕らが中学生の頃と比べると便利になっているが、何をするにしても努力するのは自分で、動かないといけないのも自分だと伝わっていたらうれしい。人と比べて落ち込むのは時間の無駄。今何を持っているか、今日一日でどれだけ成長したかが大事。今の自分を大事にしてほしい」と話した。

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