西国三十三番札所で奈良時代より1,200年の歴史と伝統をもつ石山寺(大津市石山寺1)で5月17日、「青鬼まつり」が開催される。同寺の門前には杉の葉で作られた高さ5メートルの巨大な青鬼像が置かれる。
約800年前、石山寺中興の祖である朗澄律師(ろうちょうりっし)が死後、青鬼となって民衆に降魔招福(ごうましょうふく)を誓ったという伝説にちなみ、命日の5月14日以降の第3日曜日に法要と青鬼の面をかぶった踊りを演じ命日をしのぶもの。
毎年5月初旬には朗澄律師の化身として地元の杉の葉で高さ5メートルの青鬼を作り上げる。石山寺観光協会の中易さんは「トラック1台分の杉の葉を使い1日かけて作り上げる。青鬼像は石山寺参拝の記念撮影場所として観光客や地元の子どもたちの間でも人気となっている」と話す。
当日は、10時から青鬼とホタルの精の踊りを披露し、法要と大うちわによる「降魔招福の風」の授与や500枚限定で青鬼うちわの配布を行う。
中易さんは「多くの人に参加いただき『厄除け』『招福』のご利益があれば」と話す。また「イベントにはかつて一帯がホタルの名所であったことから美しい環境復活の願いも込められている」とも。
開催時間は10時~15時。青鬼像は19日まで設置している。