Bリーグ2部の滋賀レイクスが10月14日・15日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)でライジングゼファー福岡と対戦した。
3516人が来場した14日は終始シュート確率が上がらず、4クオーター(Q)で少し巻き返したものの、61-75で敗戦。滋賀のダビー・ゴメスヘッドコーチ(HC)は「今日のパフォーマンスは許されるものではない」と試合後にチーム練習を行った。選手には「自分たちはB1チームだと言ってきたが、現状は全くそうではない。謙虚さを持って、中途半端な気の緩みがないように」と伝えたという。
15日の試合前には「選手たちがバスケットを始めた時は、ただ好きでバスケットをしていたはず。その気持ちをもう一度取り戻してほしい」というゴメスHCの意向で前座試合として行われた滋賀レイクスU15Nextの試合をHCと選手で観戦した。
15日もなかなかシュート確率が上がらない中、2019年から2020-2021シーズン途中まで滋賀に在籍した福岡の谷口光貴選手に1Qだけで10得点されるなどリードを許す立ち上がりとなるが、前日とは違い、ディフェンスやリバウンドで気迫を見せた。
FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023に出場した日本代表の川真田紘也選手が1Q終盤に得点を決めると3656人が来場したアリーナが大声援で包まれた。
2Q残り2分18秒、ブロック・モータム選手が3ポイント(P)シュートを決め、滋賀が41-40と逆転。3Q、福岡のギャビン・ウェア選手がファウルトラブルとなり、滋賀のペースになるかと思われた直後にミスから失点するなど、流れをつかみ切れないまま一進一退の攻防が続いた。
試合時間残り0.8秒、ジャスティン・バーレル選手がゴール下のシュートを決め、81-81と同点に追い付く。延長戦に突入かと思われたが、福岡のパブロ・アギラール選手が終了のブザーと同時に3Pシュートを沈め、81-84で敗戦した。
ゴメスHCは「最後のプレーが重要なのではなく、試合を通してしてはいけない個々のミスがあったことで結果に響いた」と話した。
森山修斗(なおと)選手は「来場してくれた3500人の期待に、昨日は全く応えられなかった。もう観戦したくないと思われても仕方ない試合だった。『絶対に勝たないといけない、いい試合をしてもう一度来場してもらえるように』という思いで今日はプレーした。エナジーを出して変えていこうとプレーしたが、戦術の遂行度がまだまだというのが正直な感想。ディフェンスで簡単にやられ過ぎている。オフェンスも停滞している時間が多い」と話した。
12得点5リバウンド、2ブロックの川真田選手は「数字に残らないところも大事だが、残ることも大事なので、スタッツを残せたことは自分の中でも評価すべきことだと思う。今日は僕もディフェンスのミスやゴール下のシュートを外したので、ミスしてしまったことを切り替えて次の試合に向けて修正しないといけない」と話した。