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守山のこども食堂でイベント バルーンアートや絵本の配布など

「まほうの食堂」過去開催時の様子

「まほうの食堂」過去開催時の様子

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 「こども食堂 まほうの食堂」が主催するイベント「まほうのTiCARNIVAL(ティカーニバル)」が11月19日、ヘアドレッサーTiCA(ティカ・守山市川田町)で開催される。

「まほうの食堂」を主宰する高橋さん(写真右)

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 美容院を経営する高橋美江さんが今年1月から始めた「まほうの食堂」は、毎月第3日曜に開催し、子どもや地域の人にカレーライスを無料で提供している。11月はカレーライスの提供のほか、バルーンアーティストのさゆさんとスタチューパフォーマーの「春の足音」のパフォーマンス、駄菓子や絵本の配布などを予定している。

 高橋さんは「約1年間こども食堂を開催してみて、いろいろな学びがあった。周りからは『大変だろう』と声をかけられるが、大変なことは何もなくて、本当にやってよかったと思っている。私は『カレーを作って食べてほしい』という思いで開催しているだけ。来てくれる人、賛同してくれる人がいて初めて事業として成立する。私たちがしていることを『善い行い』にしてくれたのは周りの人たち」と話す。

 主婦や教育者など約10人の女性がボランティアとして参加している。高橋さんは「私がメークの仕事で当日参加できなかった8月はボランティアスタッフだけで開催してくれた。準備の段階でも応募や買い出し、申請書の作成などをスタッフが担当してくれている。始めた時から、スタッフがそれぞれの地域でこども食堂を開催してくれたらいいと思っていたので、その経験にもなるのではないか」と期待する。

 食材の提供はインスタグラムでも募集している。「福祉が経済の外側にあるから善い行いとして神格化されているような気がする。『こども食堂に協力したい』という人の機会を私が独り占めしているのかもしれないと思い、『買い物の時にタマネギを1袋多めに買って美容院まで持って来る』というように気軽に寄付ができるようにした。小さく間口を開けておくことで、ちょっとした行動を起こすきっかけをつくるのも活動の一つと考えている」と高橋さん。

 10月15日は滋賀ダイハツの提供を受け、親子26人と共に滋賀レイクスの試合を観戦した。高橋さんは「子どもたちの『経験の貧困』を救いたいと思っていたが、子どもたちを引率するのは初めての経験だったので、私も経験値を増やすことができた」と笑顔を見せる。

 「子どもたちが家族でも学校の先生でもない大人と関われる場所として続けていきたい」と意気込む。

 開催時間は10時30分~15時(カレーの提供は12時~14時)。

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