立命館大学と同大学子会社のクレオテック(京都市)が1月15日、滋賀・立命館ダイビングクラブを設立し、日本水泳連盟の飛び込み競技強化コーチの馬淵崇英さんが監督に就任した。
「夢のような環境で選手を育てていくのが楽しみ」と話す馬淵監督
16日に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東1)で会見が行われ、滋賀・草津ダイビングクラブは、2024年8月にオープンする草津市立プール(西大路)を拠点として、地域の子どもたちを対象とした飛び込み教室やトップアスリートの育成を行うことが発表された。監督に就任した馬淵さんは東京五輪やアトランタ五輪など6大会で飛び込み競技の日本代表コーチを務めた。
2023年10月にJSS宝塚を定年退職した馬淵さんは拠点を草津に移し、選手を指導する。馬淵さんは「滋賀に拠点を移す一番大きな要因は、飛び込み施設のあるプールが建設されるから」と話す。草津市立プールは通年利用できる50メートルプール、25メートルプール、飛び込み競技用プールの温水プール3面を備えた施設。トランポリンやスポンジプールがあり、飛び込みの練習ができる屋内スペース「ドライランド」や、プールに飛び込んだ時の衝撃を和らげる気泡を発生させる「バブルマシーン」も設置する。馬淵さんは「今までは代表の強化合宿をするために強化費や時間をかけて中国やマレーシアに行っていたが、これからは滋賀でできる。駅からも近く、日常の生活の中に練習環境があることがうれしい」と喜ぶ。
馬淵さんは「定年後、人生の次のステージに挑戦したいと思った。国内トップレベルの施設で世界に羽ばたく選手を育てることにわくわくしている。地元の子どもたちの育成とイベントなどの開催で地域を元気にしたい。草津を飛び込みの聖地にできれば」と意気込みを見せる。