1981(昭和56)年の「びわこ国体(第36回国民体育大会)の記念品などを展示する「発掘!びわこ国体アーカイブ野洲」が現在、野洲市総合体育館(野洲市冨波甲)で開催されている。
「びわこ国体」の選手団のジャージや式典プログラム、競技役員のネクタイ、聖火リレーのトーチなどを展示している。珍しいものでは、大会を記念して作られた「野洲いろはかるた」や、国体にバスケットボール競技北海道少年男子代表として出場した経験がある歌手の松山千春さんが、びわこ国体開催時に進呈したというサインボールも展示。
野洲市が、2025年に滋賀県で開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」を前に、びわこ国体の思い出の品を募集したところ約70点が集まり、そのうち約40点を総合体育館のロビーのショーケースに入れて展示している。
野洲市国スポ・障スポ大会推進室の宮脇裕也さんは「来年の国スポ・障スポ開催に向け準備をする中で、42年前のことを知っている人がおらず当時の資料を探した。市や県が発行した報告書が見つかり、大会時の服などを持っている人もいるかもしれないと市民に呼びかけることにした。予想以上に多く集まり、展示することになった」と振り返る。
野洲市は総合体育館でバスケットボール成年女子、卓球、武術太極拳を開催し、希望が丘文化公園(野洲市北桜、竜王町)ではラグビーフットボールが開催される。宮脇さんは「来年に滋賀で国スポ・障スポが開催されることを知らない人も多い。展示をきっかけに知ってもらい、大会開催を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。
3月17日まで。