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大津・長等商店街の本要寺境内にカフェ 「人が集まるまちづくりの拠点に」

「awai」を運営するBANDの西さん、yucaさん、ちゃたさん、藤原さん(写真左から)

「awai」を運営するBANDの西さん、yucaさん、ちゃたさん、藤原さん(写真左から)

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 まちづくりの拠点となるカフェ「awai(あわい)」が4月18日、本要寺(大津市長等2)境内にオープンする。

ランチはフォーとルーロー飯と台湾カステラ(写真提供=awai)

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 大津市でまちづくり活動をしている「BAND」が活動拠点として、長等商店街の本要寺境内にある築120年の町家をリノベーションし、カフェをオープンする。ランチタイムにはベトナム料理のフォーと台湾料理のルーロー飯を提供し、カフェタイムには台湾カステラとベトナムの伝統的なスイーツ「チェー」、コーヒー、和紅茶などを提供する。

 店舗の軒先をポップアップショップの出店場所として提供し、店内をギャラリー、レンタルスペースとして貸し出す。「BAND」代表の西聖平さんは「活動拠点を作りたかったが、コミュニティースペースにすると間口が狭くなるので、自由に人の出入りがあるカフェにした。徳島県神山町や大分県竹田市などでまちづくりをした経験から、人が集まる拠点ができると、周辺地域とつながり、周りに町ができていくと体感してきた」と話す。

 「BAND」は空間デザイナーで大工の西さんと大津市職員の藤原周二さん、カメラマンのyucaさん、大工でイベント「満月マルシェ」を主催するちゃたさんの4人によるユニット。2022年に古民家をyucaさんのスタジオ「おさんぽハウス」(長等2)にリノベーションするために集まった4人が「大津に関わる人、大津でチャレンジする人、大津に魅力を感じて訪れる人を増やしたい」と活動を始めた。

 藤原さんは「大津は歴史もあり、琵琶湖も近く、知れば知るほど面白い町だが、地域住民にも観光客にも良さが伝わっていないと感じていた。ここから大津の情報を発信して、若い人たちが『この町は面白い』と興味を持ってもらえれば。大津で出店したいと思ってもらえたら、空き物件の紹介など出店をサポートする」と話す。

 店名は人と人の間を表す「間(あわい)」と、柔らかい色味を表す「淡い」から付けた。藤原さんは「『町の縁側』として出会いのある場所になれば」と話す。

 本要寺住職の中紙賢孝さんは「境内にある古くなった借家をどうしたらいいか悩んでいた時に、町の保存活動をする藤原さんに出会い、貸し出すことになった。商店街の一角にちょっとした休憩スペースができて地域住民にも観光客にもいいことだと思う。寺の本堂を使って活動してもらうのもいいし、寺がカフェを使って何かをしても面白い。盛り上がってくると人が集まる場所になると思う」と期待する。

 営業時間はランチ=11時30分~14時、カフェ=14時~17時。

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