Bリーグ2部の滋賀レイクスが5月3日から、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で行われるB2プレーオフに出場する。
滋賀は1シーズンでのB1復帰を目指してレギュラーシーズンを44勝16敗、B2西地区優勝で終えた。5月3日から開催されるB2プレーオフでは、B2西地区1位~3位、東地区1位~3位とワイルドカード2チームの8チームがトーナメント形式で争い、準決勝に進出した4チームの中でB1ライセンスを持つ上位2チームがB1に昇格する。準決勝の4チームが全てB1ライセンスを持つ場合、準決勝に勝利した時点でB1昇格が決定する。滋賀は全体で2位となり、準々決勝と準決勝のホーム開催権を獲得している。
ダビー・ゴメスヘッドコーチは「美しいバスケットをすることは、レギュラーシーズンに比べると難しいだろう。だからこそプレーオフでは簡単なことで優位に立てるかが重要。エナジー、ボックスアウト、オフェンスリバウンド、ターンオーバーをしない、レイアップを決めきる、ワイドオープンの3ポイントシュートを高い確率で決めるなど、簡単なことをよりよくできるかが大事」と話す。
キャプテンの柏倉哲平選手は「このプレーオフのためにやってきたと言っても過言ではない。まずは準々決勝で2戦勝ち切って準決勝に進みたい。気負いすぎず、ホームでできるアドバンテージがあるので、皆さんの熱い声援を受けてホームでB1昇格を決められるよう今までやってきたことを出し切って頑張りたい」と意気込む。
2020-21シーズンに茨城ロボッツでB2準優勝、B1昇格を経験している眞庭城聖選手は「プレーオフで得られる経験値はレギュラーシーズンとは違う。チームメートには勝ちたい思いがぶつかり合う中で、選手として成長してほしいと伝えている」と話す。プレーオフに向けた練習については「もっと緊張感を持ってやったほうがいいと今日感じたので、みんなに話す機会をつくって伝えたい。一つ一つのプレーの質を上げていかないと、終わった時に昇格しようがしまいが後悔が残ると思う。(今日の練習では)やり切った感が感じられない。勝ちたい思いは取り組みや言葉に表れると思う。一人一人の基準値を少しずつ上げるとチームとしてステップアップできる」と話す。
米メジャーリーグのレッドソックスの選手が優勝のげん担ぎにひげをそらなかったことにならい、ひげをそらずに生やしているという眞庭選手は「鏡を見るたびに『今日も頑張ろう』と思い出すために生やしている。マイキー(川真田紘也選手)とCJ(江原信太朗選手)にも声をかけた。モリ(森山修斗選手)とリン(山崎凜選手)には断られた。ハヤト(湧川颯斗選手)も乗っかってくれているのがかわいい」と笑顔を見せる。
草津市出身の森山選手は「地元のチームを自分が在籍している時に降格させてしまったので、B1に戻りたいという思いは人よりあるが、プレー中は冷静に、思いは熱くありたい。地域、ファン、チーム、自分たちでつかんだチャンスなので、1回で取り切るという気持ちで、何としてもB1に戻りたい」と意気込む。
プレーオフ準々決勝は5月3日・4日・5に滋賀ダイハツアリーナで開催される。滋賀が勝ち上がれば、5月11日・12日・13日に滋賀ダイハツアリーナで準決勝が開催される。2戦先勝方式。