滋賀県のご当地キャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」の琵琶湖一周ごみ拾い行脚が5月30日、大津湖岸なぎさ公園打出の森(大津市打出浜)からスタートした。
野洲弁を話すカイツブリのキャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」が2011(平成23)年に始めた琵琶湖一周200キロ行脚は、今年で14回目。スタート式では野洲のおっさんカイツブリは「14年といったら、生まれた子が反抗期になる頃」と話して笑いを誘った。
2019年からは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト CHANGE FOR THE BLUE」の一環として「ごみゼロの日」の5月30日からごみを拾いながら歩いて琵琶湖を一周している。今年もカイツブリは海と日本プロジェクトin滋賀から「うみごみPR大使」に任命され、事務局長の竹内真作さんからPR大使のたすきを渡された。ごみを拾う意義を問われると、「そこにごみがあるから」と答えた。
30日は取り組みに賛同する企業や団体、ファンなど97人と一緒に打出の森からおまつり広場までの琵琶湖岸約600メートルのごみを拾いながら歩いた。
ごみは琵琶湖岸の消波ブロックの隙間や琵琶湖に流れ込む川の河口などにたくさんあり、参加者はブロックの間をトングで探り、ごみを拾った。逢坂山かねよ(大津市大谷町)の社長、村田章太郎さんは長靴で参加。村田さんは「店では、いつもごみ箱を一番きれいにしておこうと言っている。琵琶湖岸は年々きれいになっているが、ビニールごみが多い」と話した。
大津市の女性は「野洲のおっさんが好きで去年も参加した。琵琶湖をきれいにするのは気持ちがいい。岩の間にペットボトルのラベルやスプーンなどが落ちていた」と話した。
拾い集めたごみは、ペットボトルや釣り糸、缶、瓶、食品持ち帰り用容器など。30リットルのごみ袋で、燃えるごみ55袋、瓶1袋、缶2袋、燃やせないごみ2袋の60袋分のごみを回収した。
野洲のおっさんカイツブリは今後もごみを拾いながら、8月を除く4カ月間で時計回りに琵琶湖を一周し、10月31日のゴールを目指す。