クラシックギターのソロコンサート「村治奏一クラシックギターコンサート」が7月6日、旧大津公会堂(大津市浜大津1)で開催される。
大阪市、京都市、神戸市と大津市の4カ所で開催される関西ツアーで、能舞台や大阪市中央公会堂など会場に合わせた曲を演奏する。旧大津公会堂は1934(昭和9)年に「大津公会堂」として建設。現在はレストランと貸し館として使われている。2010(平成22)年3月に景観重要建造物に指定された。
村治さんは「90年前に建築され、いまもなお大津市民の交流の場として愛されている伝統施設でクラシックギターの音色を届けられることを心から幸せに感じている」と話す。「旧大津公会堂が建てられた時代に思いをはせてもらいたい」と、マヌエル・ポンセなど昭和初期に活躍した作曲家の作品を演奏する。「サウンドオブミュージック」「ジャンボ」などの映画音楽も演奏する。
村治さんは2023年6月にも旧大津公会堂でコンサートを開催している。村治さんは「昨年、『ニューシネマパラダイス』の音楽を演奏した時、会場の窓から琵琶湖の景色や夕暮れの空が見え、映画の情景を思い起こしながら感情を込めて演奏することができた。コンサートホールでは得難い体験だった」と振り返る。
村治さんは「クラシックギターの魅力は、指先の爪で直接音を紡ぎ出すことで生まれる繊細で表情豊かな音色。観客との距離が近い旧大津公会堂のホールならではの響きをじっくりと味わってもらえれば」と呼びかける。
18時50分開演。料金は4,000円(前売りは3,500円)。6日の朝10時から冬青庵能舞台(京都市中京区)で開催するモーニングライブとのセットチケットは5,500円。