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草津で県内作家の作品展 琵琶湖の水草で色付けしたガラス、陶器など

ガラス作家「glass imeca(イメカ)」の神永朱美さん

ガラス作家「glass imeca(イメカ)」の神永朱美さん

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 ガラスや陶器、切り絵などの作品展「緑の雨降る丘の庭」が6月12日、近鉄百貨店草津店(草津市渋川)2階プラグスマーケットで始まった。

漆芸家の望月さんはガラスや真珠などに漆で絵を描く

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 プラグスマーケットとアカリスポットで開催される作品展で、ガラス作家「glass imeca(イメカ)」の神永朱美さんが企画。神永さんのガラス作品のほか、望月知沙子さんの漆作品、「L'latelier Aika」の切り絵作品などが並ぶ。カフェ&ギャラリー「KIKKAKEKKO」は、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーとナッツを提供する。

 神永さんは「恵みの雨を受け、草花がみずみずしく美しくなるように、心を込めて作られた作品は、命を吹き込まれたように美しい。丁寧に作品作りをしている作家に声をかけた」と話す。

 神永さんの「琵琶湖彩(いろ)ガラス」は灰にした琵琶湖の水草で色付けしている。琵琶湖の水草は、大量繁茂により、腐敗、悪臭や、漁業への影響、水の流動を停滞させることにより環境が悪くなるなどの影響がある。神永さんは「今年は還元がうまくいったので、きれいな青色のガラスができた。嫌われ者の水草が工芸の役に立っていることを知ってもらえれば」と話す。草木染め作家の佐藤亜紀さんや陶芸家の栗田千弦さんが琵琶湖の水草を使って作った作品も展示している。

 漆芸家の望月さんは神永さんのガラス作品に漆で竜を描いた作品を展示。望月さんは「神永さんの作品が琵琶湖の底のように見えたので、琵琶湖に住む竜を描いた」と話す。傷があって流通しない琵琶湖の真珠に金つぎで模様を施したアクセサリーなども出展する。

 プラグスマーケット奥のアカリスポットでは、刺しゅう作家の前野めりさんの作品展を実施。前野さんはフェルトに黒い糸で下描きなしで刺しゅうを施す。前野さんは「縫い進めるうちに生の暮らしが作品に出てくる。刺しゅうをしながら自分はこれが好きだったのだと再確認している」と話す。

 神永さんは「梅雨の時期に出かけたくなるような作品を集めた。作品を見てゆっくりと過ごしてもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時~19時30。18日まで。

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