琵琶湖岸の「ホテル琵琶レイクオーツカ」(大津市南小松)が7月1日、リニューアルオープンした。
3月から6月まで休業し、1987(昭和62)年の創業以降初めての大規模なリニューアル工事を行った。全部屋をリニューアルして洋室を増やし、ベッドと和室があるバリアフリーの和洋室も2室用意した。洋室の床は琵琶湖のさざ波をイメージしたカーペットに張り替え、和室の畳は琉球畳に取り換えた。ロビーにはコーヒーや緑茶を無料で提供するドリンクコーナーを設け、バイオエタノールの暖炉も設置した。
全室が琵琶湖に面していて、全ての部屋の窓際にはマッサージチェアがある。夏の湖水浴の時期以外は、県内や京都、大阪からの宿泊客が多いという。支配人の山極明宏さんは「コンセプトは『リトリート』。日常生活から離れてリフレッシュしてもらいたい。近江舞子という静かな土地で琵琶湖を見ながら、ゆったりした時を過ごしてもらえれば」と呼びかける。
館内には日本庭園「閑雅の庭」があり、コケ寺をイメージした庭園には、川が流れ、秋には紅葉が色付く。家族風呂の窓を開放すれば、庭を眺めながら風呂に入ることができる。
自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」の途中で宿泊する人は、洋室に限り、室内に自転車の持ち込みが可能。自身もサイクリストもある山極さんは「滋賀県で一番サイクリストに優しい宿を目指している。新幹線で滋賀県に来て、米原で降りて琵琶湖の北側を自転車で回ると、ここがちょうど中間地点。ビワイチの途中にマッサージチェアで体を休めて琵琶湖を眺めてリラックスしてもらいたい」と話す。