プロバスケットボール・Bリーグの「滋賀レイクス」が6月29日までの1年間で琵琶湖岸にある10市で清掃活動「びわ湖一周クリーンウオーク」を行った。
ファンと一緒に大津の琵琶湖岸のごみを拾う野本大智選手(写真提供=滋賀レイクス)
滋賀レイクスは2017(平成29)年からこれまで、大津市内の琵琶湖岸や試合会場周辺のごみを拾う活動を続けてきた。2023-24シーズンは琵琶湖に接している大津市、草津市、守山市、野洲市、近江八幡市、東近江市、彦根市、米原市、長浜市、高島市の10市で、清掃活動「びわ湖一周クリーンウオーク」を初めて行った。
オフシーズンは選手が、シーズン中はレイクスチアリーダーズのメンバーが、一般参加者と共に琵琶湖岸のごみを拾った。2023年7月の大津市から始まり、1年間かけて10市を巡回。「琵琶湖一周」を達成した。
10回の開催でレイクスのファンやパートナー企業の社員など、延べ502人が参加した。パートナー部の岡田拓也さんは「今までは大津近郊の人が多かったが、長浜市や高島市で行った時は『大津は遠くて参加できなかったが、やっと参加できた』との声があり、県内各地で行ってよかったと感じた」と振り返る。
近江八幡市で開催した際は、近江八幡市の呼びかけで地元のミニバスケットボールチームが参加し、地元民が参加者にスイカを振る舞うなど、地域交流も生まれた。岡田さんは「琵琶湖の清掃活動を通じて地元住民、地域団体、パートナー企業の社員など多くの人が関わってくれた」と話す。
「東京や熊本など遠方から参加したファンもいた」とも。「試合を見に滋賀ダイハツアリーナには来たことがあったが、琵琶湖を見たのは初めてという人もいた」と岡田さん。
守山市と米原市のクリーンウオークに参加した田原隆徳選手は「シーズンを通じてたくさんの人に参加してもらえてよかった。こういった活動は琵琶湖を知る一つの機会にもなるはず。自分も初めて米原を訪れ、雰囲気の良さを感じた。これからもきれいな琵琶湖であり続けてほしい」と話す。
レイクスは2024-25シーズンも7月から1年かけて「びわ湖一周クリーンウオーク」を行う予定という。岡田さんは「いろいろな人に参加してもらいたい。新規加入の選手が滋賀県を知るきっかけにもなれば」と笑顔を見せる。