パリオリンピック男女混合競歩リレーと女子20キロ競歩に出場する立命館大学3年の柳井綾音選手の壮行会が7月11日、同大学びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東1)で行われた。
4月に男女混合競歩リレーで、7月4日に女子20キロ競歩で、それぞれ日本代表に選出された柳井選手。当日は、同大陸上部のチームメートや応援団が柳井選手にエールを送った。同大学学長の仲谷善雄さんは「準備をして、自分の力を信じて全力を出し切ってほしい」と激励した。
男女混合競歩リレーはパリ五輪で初めて採用される新種目で、男女ペアで交互に42.195キロを歩く競技。女子は2区と4区に10キロずつ出場する。柳井選手は「4区がきついと先輩から聞いているが、リカバリーの早さには自信がある。バトンリレーは駅伝に近いものがあり、長距離もしてきたので体力面で負けない自信がある。パリのコースはカーブが多いが、駅伝で培ったコース取りを生かしたい」と話す。
柳井選手は小学1年から陸上競技を始め、2011(平成23)年、小学2年の時に第29回全日本大学女子駅伝で同大が優勝したのを見て、同大から出場しようと決意。北九州市立高校では長距離を専門にしていたが、1年の時に1度だけのつもりで出場した競歩で全国大会入賞。入賞をきっかけに高校3年の高校総体(インターハイ)予選の前に本格的に競歩を始めて出場し、女子5000メートル競歩で優勝した。大学では長距離と競歩を両立させ、1年の時、2022全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)に出場。夢をかなえた。
競歩では、U20界陸上競技選手権1万メートル競歩で銅メダルを獲得するなどの実績を残した。5月の第101回関西インカレと7月6日のホクレン・ディスタンスチャレンジ2024で自身の持つ女子1万メートルの日本学生記録を連続で塗り替えている。
陸上日本代表では最年少。「プレッシャーはない。がんがん攻めていこうと思う」と柳井選手。「レースは楽しくて自然と笑顔になる。パリでは、相手も本気で挑んでくると思うので、ぶつかり合いが楽しみ」と笑顔を見せ、「チームメートに恵まれている。みんなが応援してくれるので結果で恩返しがしたい。同世代の人たちに『もっと頑張ろう』『挑戦してみよう』と感じてもらえるように頑張りたい」と意気込む。
開催日は、女子20キロ競歩決勝=8月1日、男女混合競歩リレー=8月7日。同大では7日にパブリックビューイングを実施する予定。