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草津で人型ロボットお披露目 遠隔操作で人の代わりに危険な作業を担う

お披露目された人型ロボット「零一式カレイドver.1.1」と新たなロボットのデザインを担当する根津孝太さん(写真左端)と河森正治さん(写真右端)

お披露目された人型ロボット「零一式カレイドver.1.1」と新たなロボットのデザインを担当する根津孝太さん(写真左端)と河森正治さん(写真右端)

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 ハイブリッド力制御方式による人型ロボット「零一式カレイドver.1.1」の発表会が8月1日、草津クレアホール(草津市野路6)で開催された。主催は人機一体(青池町)。

人機一体社長の金岡さん

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 同社は2007(平成19)年に立命館大学理工学部教授の金岡克弥さんが立ち上げたベンチャー企業。目標に「あまねく世界からフィジカルな苦役を無用とする」を掲げ、遠隔操作により危険な場所での作業を人の代わりに行うロボットを開発している。7月20日にはロボットを高所作業車に取り付けた多機能鉄道重機をJR西日本が導入。伐採作業や高所での鉄道インフラのメンテナンスなどを担い始めた。

 発表会で披露された「零一式カレイドver.1.1」は、人による操作とAIによる自動制御の両方に対応。人が細部まで自在に操作できる歩行ロボットで、直感的に操作できる。工事現場や高所、被災地など危険な場所での作業を担うのを想定。当日は、デモンストレーションを行ったほか、同ロボットが基になるロボット「零一式人機ver.2」「一零式人機ver.1」の開発計画も発表した。

 「零一式人機ver.2」のデザインは、トヨタ自動車在籍時に愛・地球博で発表された未来型パーソナルモビリティー「i-unit」のコンセプト開発リーダーを務めたznug design(ツナグデザイン)社長の根津孝太さん担当。計画では重機として社会実装することを想定し、作業効率を上げるために4本のアームを付け、大型化する。

 「一零式人機ver.1」のデザインは、アニメ「超時空要塞マクロス」の監督などを務め、メカニックデザイナーでもある河森正治さんが担当。必要に応じて高所作業の機能を追加するため、変形合体を想定しての計画という。

 金岡さんは「憧れていた2人に協力してもらい、今までになかった新しいロボットを作る。遊びではなく、社会に役立つロボットを作り、実装する。お金があるかないかに関係なく、技術があるならやる。それ以外の道はない」と意気込む。

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