和菓子店たねや(近江八幡市)が大津湖岸なぎさ公園市民プラザ(大津市由美浜)に建設しているカフェ併設の菓子工房「LAGO(ラーゴ)大津」が2025年3月24日、オープンする。
大津湖岸なぎさ公園市民プラザの約1万5000平方メートルの敷地のうち、特定公園施設のエリア7310平方メートルを「琵琶湖の森」としてたねやが木を植え再整備する。市内の里山に住み、里山環境プロデューサーとしても活動する写真家の今森光彦さんが「琵琶湖の森」を監修する。公園内に建物面積949.78平方メートルの2階建ての建物を建設し、菓子工房で作った「焼きたてたねやカステラ」と和菓子を直売する。カフェでは「焼きたてたねやカステラ」などを提供。産学連携「近江八景プロジェクト」で成安造形大学の学生と開発した菓子も販売する予定。
大津湖岸なぎさ公園市民プラザは大津市企業局の水再生センターの北側にある琵琶湖に面した広場。コンサートや消防訓練会場として利用されていた。完成から20年以上がたち、利用頻度が低くなっていたことから大津市が2020年に「なぎさ公園周辺魅力向上プロジェクト」を立ち上げ、Park-PFI(民間資金活用による社会資本整備)制度を活用して公園に飲食店を設置して運営する民間事業者を公募。和菓子店「たねや」や洋菓子店「クラブハリエ」などを運営する「たねや」を選んだ。当初の予定より1年遅れのオープンとなる。
同施設は環境に配慮し、温室効果ガスの排出量を森林などが吸収する量以下にすることで「ゼロカーボン」を目指し、「ごみをゼロにする」ことを目標に、できるだけ廃棄物を減らす活動「ゼロウェイスト」に取り組む。