科学技術講座「IF(イフ)クラス こんなところにこんなガラス、ふしぎなガラスの世界を見てみよう」が8月22日、大津市科学館(大津市本丸町)で開催された。
特殊ガラスを製造している日本電気硝子(大津市晴嵐2)のスタッフが講師となり、ガラスの構造や性質、作り方やどのような製品に使われているかを小学生17人に講義。強化ガラスに鉄球を落として強度を確かめる実験やスマートフォンのディスプレーに使われる折り曲げても割れないガラス、光の屈折率を上げた宝飾ガラスで作ったティアラなどの紹介も行った。
講義を終えた17人は、光の反射率を0.08%に抑えた「見えないガラス」を材料に、ガラスカッターでガラスを切り、写真立てを作製。草津市の小学5年生の男子は「ガラスが横に割れて難しかったが楽しかった」と話す。ガラスを細く切ることに熱中し、誰が一番細く切ることができたかを競い合う様子も見られた。
大津市の小学6年生の男子は「プラスチックについて自由研究で調べているが、プラスチックにも糸状のガラスが入っていることが分かった。ガラスも捨てればマイクロプラスチックのように環境に悪いと思うので、リサイクルした方がいいと思った」と話す。
同社は2015(平成27)年からIFクラスで同様の講座を開催している。総務部長の山本勝彦さんは「窓や瓶だけでなく、目に見えないところにもガラスが使われていることを知ってもらい、ガラスを切ることでガラスの特性も体感してもらい、楽しみながら学んでもらえたと思う。興味を持って学びたいという意欲のある子どもが参加してくれたので、参加者のモチベーションも高く、こちらも励みになる。これからも続けていきたい」と話す。