第5回深田(フカッチ)個展2024「愛するびわ湖を中心にその周りに点在する名所旧跡を描く」が9月18日、オサンポカフェ(大津市比叡平3)で始まる。
ボールペンと水彩絵の具で描いた永源寺や信楽、伊吹山、木之本の山村など滋賀県内の風景画の新作と、自転車競技の大会を見るために行ったイタリアの街角で2013年に描いた風景画など約40点を展示・販売する。切り絵も数点展示する予定。
作者の深田宏さんは1952(昭和27)年生まれの72歳。信楽高校でデザインを学び、手描き友禅や沖縄びんがたの職人を経て、1985(昭和60)年にスポーツ自転車店「スポーツサイクルフカダ」を開き、自転車競技の大会にも出場している。自転車店を開いてからも、軽トラックやバイクで滋賀県内を巡り、気に入った風景があればその場でスケッチして水彩絵の具で色付けするという手法で絵を描き続けている。個展は25歳の頃から開いてきた。「絵がたまって気が向いたら個展を開く」と話す深田さんは「通りかかって感動した場所で絵を描いている。滋賀には琵琶湖以外にも風景のいい所がたくさんある。あまり知られていない滋賀の風景を見てもらえれば」と話す。
深田さんのサイクリング仲間・楡圭子さんは「深田さんの絵のタッチや筆遣いが好き。イタリアや滋賀の風景画を見ると、その場所を思い出す。その時にしかない瞬間の色の感じが表現されている。今回の個展も楽しみにしている」と話す。
開催時間は13時~16時30分。入場時にワンドリンクの注文が必要。30日まで。10月8日から13日にはティースペース茶楽(近江八幡市)でも個展を開催する。