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野洲市の小学校で実演型授業 4年後の滋賀県立高専開校を児童にPR

プログラミングを楽しむ児童

プログラミングを楽しむ児童

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 滋賀県立高等専門学校開校準備教員による実演型授業が9月13日、三上小学校(野洲市三上)で実施された。

物体の空中衝突実験の様子

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 当日は2028年4月、野洲市に開校を予定する滋賀県立高等専門学校の開校準備特任教授・浅地豊久さんが三上小学校6年生27人に2つの実験を用意して実演型授業を行った。本年度は、開校時に1期生となる学年に当たる小学6年生を対象に同市内で、高等専門学校を知ってもらうための授業を行う。12日には篠原小学校で授業を行い、三上小学校は2校目。今後、中主小学校、祇王小学校、北野小学校でも実施を予定する。

 「物体の空中衝突実験」では、児童が落ちるリンゴにボールを当てようと試みた。児童は、ボールの発射角を「水平に」「リンゴの1つ分下を狙う角度で」などと予想してから実際に装置を操作して、実験に臨んだ。

 「プログラミングロボット実験」では、プログラミングロボットのTrueTrueを使い、班ごとにプログラミングを体験。児童は、ロボットにカードを差し込み、プログラミングによって進む方向を指示したり音を出したり光を放ったりさせながら、ロボットを動かした。プログラミングした通りに動くと、子どもたちが歓声を上げて楽しむ様子が見られた。

 6年生の巳波渚さんは「説明も分かりやすく、楽しい実験ばかりだった。落ちるリンゴにボールを当てる実験では、なぜそうなるのかという疑問が生まれた。ロボットはプログラミングした通りに動く仕組みが気になった」と話す。

 浅地さんは児童に向けて「実験をしてみると予想と違うことが起こる。不思議に思うことが大事。もっと知りたい人は高専に来てほしい」と呼びかけた。

 浅地さんは「高専を知ってもらいたいと思って来たが、最初からたくさんの児童が高専のことを知ってくれていた。実験を通して持ってもらった興味が理系人材の育成につながれば」と期待を寄せる。

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