守山市のメンズテーラーブランド「DAVID LAYER(デビッド・レイヤー)」が9月20日、守山市長・森中高史さんに「パリ・コレクション」に初出展することを報告した。
パリ・コレクションへの出展を報告する伴野友彦さん・彰洋さん兄弟
フランス・パリで開催される服飾ブランドの新作発表会「パリ・コレクション」に初めて出展する同ブランド。25日の現地時間16時から15分間にわたり設けられる「デビッド・レイヤーステージ」のためにデザインした桜、鶴、かぶとなど5種類の和柄の生地で仕立てる24着の新作スーツを発表する。2023年9月に出展したミラノ・コレクションでは、鶴や番傘、扇子などを大きくあしらったスーツを発表している。社長の伴野友彦さんは「ミラノに出展したからこそ来たオファーだと思う。15分間全力で集中して、世界中から注目されるようにしたい」と意気む。
伴野さんが弟の彰洋さんと共にオーダースーツ専門店を創業したのは2012(平成24)年。家賃1万円の部屋を2人で改装し、店を開いた。1カ月に1、2人しか注文がなかった頃から「いつかミラノやパリのコレクションに出展したい」と公言してきた友彦さんは「もう一度あの頃の気持ちに戻り、感謝や情熱を忘れず、楽しみたい」と話す。
20日は、友彦さん・彰洋さんがそろって守山市役所(守山市吉身2)を訪問。森中市長が「ミラノ・コレクションに続きパリに出展し、世界4大コレクションのうち2つを制覇することになる。デビッド・レイヤーここにありと見せつけてもらいたい」と激励すると、友彦さんは「地元・守山市を発信できるように挑戦したい」と応じた。