JR草津線複線化の実現へ向け、滋賀県と沿線地域の市町が連携して組織する「滋賀県草津線複線化促進期成同盟会」は「草津線に乗ってMIOびわこ草津を応援しに行こう」キャンペーンが好評だったことを受け、追加で実施することを決定した。

　同盟会は草津線が2010年に全線開通120周年、全線電化30周年を迎えるのにあたり、昨年9月に「MIOびわこ草津」を「草津線複線化サポーター」に任命。JR草津線を利用して来場した客に試合を無料で観戦できる招待券を配布するなどのキャンペーンを実施し、5月31日の試合では観客数1,348人中473人が草津線を利用した。

　同盟会事務局がある滋賀県交通政策課の伊香さんは「1966年に発足してから複線化実現に向けてさまざまな取り組みを行ってきたが、その中でも特に反響があって驚いた」と振り返り、MIOの協力を得て、今月28日から湖南市民グラウンド（湖南市高松町）で行われるホームゲーム3連戦でもキャンペーンを実施することを決めた。

　伊香さんは「サッカー観戦が草津線を利用するきっかけになり、そこから複線化の必要性を感じてもらえれば」と複線化実現へ向けて意欲をみせる。