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大津の寿長生の郷で梅の花が見頃 1カ月遅く開花、桜も同時に咲く

寿長生の郷の梅が満開を迎えた

寿長生の郷の梅が満開を迎えた

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 叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)寿長生(すない)の郷(さと、大津市大石龍門)の梅の花が見頃を迎えた。

梅の花を見ながら絵を描く子どもたち

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 寿長生の郷は6万3000坪の山に叶 匠壽庵が菓子工場や農園、レストラン、売店を設けている施設。約5500坪の白梅と梅林には、合わせて9品種約700本が植えられている。城州白、小梅などの白梅には白い花が咲き、鳥紅梅、紅千鳥などの紅梅にはピンクの花が咲く。城州白梅は菓子の材料となる。

 例年、梅の花は2月中旬に開花し、3月上旬には満開になるが、今年は1月の寒波で開花が遅れ、3月10日に開花し、同23日に満開を迎えた。秘書広報課の関野芽衣さんは「記録に残っている過去10年で最も遅い開花となった」と話す。例年、紅梅、白梅の順で開花し、紅梅が散ってから桜が開花するが、梅の開花が遅れたことから、紅梅、白梅、桜が一度に咲いて訪れた人の目を楽しませている。

 昨年は、暖冬の影響で梅の花が早く咲いたが、めしべの発育が悪い不完全花が出たことや、開花後の寒波により里山に生息するミツバチの活動開始時期が遅くなり、受粉が進まず、梅の実が不作となったが、今年はミツバチも活発に活動し、受粉が進んでいる。関野さんは「開花後は暖かい日が続き、受粉が進んでいることから、梅の実がしっかりと実ることを期待している」と話す。

 園内では梅の花の開花に合わせたイベント「梅まつり」を開催している。3月20日までの予定だったが、梅の開花が遅くなったことから、会期を30日まで延長した。敷地内に梅昆布うどんや城州白梅ソフトクリームなどの屋台、軽食を提供するキッチンカーなどが出店している。園内では梅大福や梅おはぎや梅あんパン、梅サンドなど梅を使ったメニューを期間限定で提供している。

 25日に宇治市から来た女性は「今月11日にも来たが、まだつぼみもふくらんでいなかったので、弁当だけ食べて帰った。今日は満開で天気もいいのでうどんやソフトクリームを食べ、梅を見て満喫している」と喜んでいた。

 開催時間は10時~17時。水曜休園。30日まで。

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